ジョコビッチが引退示唆?「私のテニス人生は素晴らしい旅路だった」完敗で4大大会最年長V偉業を逃した38歳レジェンドが「別れの挨拶」と海外報道…「今後のスケジュールを決める気はない」
テニスの全豪オープン男子シングルス決勝が1日、メルボルン・パークで行われ、世界ランキング4位のノバク・ジョコビッチ(38、セルビア)が同1位のカルロス・アルカラス(22、スペイン)に1-3で逆転負けを喫し、史上最年長での四大大会優勝を逃した。豪州メディアは表彰式後のスピーチでジョコビッチの発言から「引退を示唆した」と速報で伝え、ジョコビッチ本人も試合後の記者会見で、「今は今後のスケジュールを決める気はない」と言葉を濁した。
生涯のライバルのナダルにも惜別を示唆?!
こん身の力を込めたフォアハンドストロークが、わずかにベースラインを越えた。3時間を超える熱闘に決着がついた次の瞬間、敗者のジョコビッチはネットをまたいで、穏やかな笑顔を浮かべながら相手コートへと歩み寄っていった。
視線の先には勝者のアルカラスがいる。どちらが勝っても大記録が生まれた決勝。オープン化以降で最年長の38歳255日での四大大会優勝を狙ったジョコビッチは第1セットを6-2で先取しながら、歴代最年少の22歳272日での生涯グランドスラム達成がかかったアルカラスに第2セット以降を2-6、3-6、5-7と連取された。
敗者から先に臨んだ表彰式後のスピーチ。
レジェンドは勝者を称えた。
「君はまだまだ若いので、いつまでも戦っていける。今後10年間、僕たちが(コート上)で会う機会はそんなにないかもしれない」
センターコートのロッド・レーバー・アリーナを埋めた観客の爆笑を誘った直後。ジョコビッチの言葉が海外メディアの間で大きな波紋を呼んだ。
「正直に言うと、再びグランドスラムの閉会式に立てるとは思ってもいなかった。特にここ数試合、オーストラリアで初めて経験する声援で私を後押ししてくれた観客のみなさんに心から感謝したい。明日何が起きるかは神のみぞ知る。ましてや半年後、12か月後はなおさらだ。ここまでの私のテニス人生は本当に素晴らしい旅路だった」
スピーチのこの部分を受けて、豪州メディアの『news.com.au』は「ジョコビッチが引退を示唆した」と速報。現役時代に全豪、全仏両オープンで2度ずつ優勝したジム・クーリエ氏(55、米国)による踏み込んだ見解とともに伝えている。
「男子シングルス決勝を中継していた『Nine Network』で解説を務めたクーリエは、実況から『これは別れの挨拶なのでしょうか』と問われると『確かにそのように感じた』と答えている。クーリエは『彼がメルボルン・パークで再び挑戦するかどうかは、もちろん本人にしかわからない。しかし、もしこれが別れならば彼にとって最高の幕引きになる。世界ランキング2位の(ヤニック・)シナーに逆転勝ちした準決勝の死闘は、まさに彼の最終戦を思わせるにふさわしい試合内容だった。ただ、彼はシナーとアルカラスを立て続けに撃破するのが非常に困難だと理解していた。そして、それを成し遂げるだけの脚力が残念ながら彼には残っていなかった」
別の豪州メディアの『ABC News』は、スタンドで観戦していた生涯のライバルで、男子シングルスで実に60回も対戦したラファエル・ナダル氏(39、スペイン)へ、スピーチの途中でジョコビッチが語りかけた部分に注目した。
「ジョコビッチはナダルに対しても『あなたがコート上ではなく、そこにいるのはちょっと不思議な気持ちだが、それでも観戦してくれて非常に光栄だ』と現役に別れを告げるような思いを捧げている。全豪オープンを10回制しているジョコビッチは、来年はメルボルン・パークの観客席でナダルとともに観客席にいるかもしれない」

