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“ボールガール事件”のブズコバが母国のプラハオープン出場をSNSで表明したが、まだ非難が殺到する事態に(資料写真・ロイター/アフロ)
“ボールガール事件”のブズコバが母国のプラハオープン出場をSNSで表明したが、まだ非難が殺到する事態に(資料写真・ロイター/アフロ)

「お金を儲けたいだけのテニスプレーヤー」“ボールガール事件”のブズコバ組が今度は“実力”で8強進出もSNS上での非難が絶えない異常事態が続く

 テニスのウィンブルドン選手権女子ダブルス3回戦が11日に行われ、先の全仏オープンで加藤未唯(28、ザイマックス)組の失格を審判に訴えて世界中から非難を浴びたマリエ・ブズコバ(24、チェコ)とサラ・ソリベストルモ(26、スペイン)組がフルセットの末にグリート・ミネン(25、ベルギー)とアンナ・ボンダル(26、ハンガリー)組を撃破。全仏に続いて2大会連続のベスト8進出を決めた。全仏では失格勝ちした3回戦を今回は実力で突破したが、SNS上では、ブズコバ組への非難の声が止まないという異常事態が続いている。

 フルセットの末に勝利も

 

 全仏では“失格”で勝ち抜けた3回戦をウィンブルドンでは堂々と実力で突破して見せた。ブズコバ組は第1セットを6-3で危なげなく取ったが、第2セットは第6ゲームでブレイクを許すなど3-6で落とした。天国と地獄を分ける最終セット。いきなりブレイクされる苦しい展開から、すぐにブレイクバックしたブズコバ組は、3-2で迎えた第6ゲームでも、再びブレイクに成功。このリードを守り切り6-3でミネン、ボンダル組を破った。ブズコバにとって、2大会連続、通算4度目のベスト8進出となる。
 ブズコバは、2021年のウィンブルドンと全米オープンで2度、ベスト8に進んでいる。四大大会で2度の優勝を誇るダブルスの名手、ルーシー・ハラツデカ(38、チェコ)と組んでの結果だったが、その後、ペアを解消。昨年4月以降は、パートナーをコロコロと変えて、10人と組んだが、成績はなかなか安定しなかった。今年4月にアメリカで開催された大会では、実は、因縁の加藤とペアを組んでいるが、1回戦で敗退している。
 ブズコバは、先の全仏オープンから親友であり、昨年4月のトルコ・イスタンブール選手権では優勝も果たしているソリベストルモとペアを再結成。加藤とアルディラ・スーチャディ(28、インドネシア)組と対戦した3回戦でボールガールに球をぶつけた加藤組を猛抗議によって失格に追い込むというスポーツマンシップに欠ける行為で世界中から非難が殺到する事態に至ったのである。
 その3回戦を今回は抗議ではなく実力で突破したが、SNS上では依然として非難、批判の声が絶えない。
 彼女の公式ツイッター(@MarieBouzkova)やブズコバのプレーや試合結果を伝える大会公式ツイッター(@wimbledon)には女子ダブルス8強を決めた後になっても、非難、批判のバッシングのリプライが多く寄せられている。
「あなたは悪い人だ。スポーツマンシップがゼロ…そう、詐欺師だからだ」
「テニスをやめて詐欺師になったほうがいいんじゃないか」
 今大会では、4回戦で敗退したシングルスでは、3回戦で第5シードのキャロリン・ガルシア(29、フランス)をフルセットの末に撃破する番狂わせを演じ、ダブルスでもキャリアハイのベスト4を狙える勢いを見せている。
 ファイティングスピリットを前面に押し出すプレースタイルを含めてコートの上では躍動しているが、なかなか世論は、その姿を認めてくれない。
 ウィンブルドンの開催中に母国メディアに対して“ボールガール事件”で失格を得た際にほくそ笑んだことの弁解や、加藤の行為を批判する反撃を行ったことへの違和感だろう。SNSの更新などをストップして事態は沈静化へ向かっていたというのに、自らが“炎上騒ぎ”を再燃させてしまったのである。

 

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