「眠気を誘う防衛。うまいが強いと思ったことはない」WBC王者の岩田翔吉が谷口将隆を判定で下した2団体統一王者のサンティアゴを痛烈批判して3つのベルトを賭けたリベンジを表明
プロボクシングのWBA&WBO世界ライトフライ級タイトルマッチが3日、後楽園で行われ、王者のレオ・サンティアゴ(33、プエルトリコ)が元WBO世界ミニマム級王者の谷口将隆(32、ワタナベ)を3-0判定で下した。昨年3月にサンティアゴに敗れて王座陥落したものの今年3月にWBC世界同級王者に返り咲いた岩田翔吉(30、帝拳)はリングサイドで観戦。「眠気を誘う防衛」と王者の戦い方を批判した上で「うまいけれど強いと思ったことはない。オレが叩きのめす」と3団体統一戦を熱望した。

日本人キラーのサンティアゴはしたたかだった。
4ラウンドまでは谷口が「追い過ぎない、逆に出てこさせる。それが序盤ははまった」との手応えを持つ展開だった。実際ジャッジの2人はここまでドロー。だが、5ラウンドに右のショートカウンターを浴びてダウンを喫して流れが変わった。
「ダウンを取られてからサンティアゴの戦いが楽になった。もったいない勝負のポイントだった」
そこからは、岩田翔吉、高見亨介を判定で下したいつものサンティアゴのペース。
ラウンドの開始直後にクリーンヒットを浴びせ、その後は、足を存分に使い、谷口の打ち終わりを狙ってパンチを浴びせる。谷口が追いかけ、ローブに詰めてくると、仕留めにくる寸前に先手を打ってパンチを放ち、その危険な場所を回避する。
リングサイドからWBA世界バンタム級王者の堤聖也が「体を触れ!」と声をあげて先手を取ることをアドバイス。
谷口はボディショットを何発か決めるものの終盤は、反撃機会をことごとく「ホールド」の反則を取られてもおかしくないほど醜いクリンチで防がれた。
「チャンピオンになるぞ!」
堤の叱咤に谷口はうなずいたが最後まで空回りさせられた。
「序盤は思ったよりやりやすかったが、今思うとそこから策にはまっていたのか。うまく打ち終わりを狙われ、効いたパンチはなかったが、触られる感じがあった。そこでポイントがサンティアゴに流れた」
谷口は淡々と試合を振り返った。
担当の小口忠寛トレーナーは「(足を使って逃げる)先入観が強すぎた。リードでプレスかかっていたのでもうちょっと出てもよかった。作戦ミス。たらればになるが、先入観を捨ててもう少しチャレンジャーらしくいけたかな」と沈痛な面持ちで悔いた。
ジャッジの判定は117―110、116―111、114-113。筆者は5つのラウンドは、谷口が取っていると見ていたが、ダウンを喫した5ラウンドの「8-10」の採点も響いた。
32歳の谷口は今後の進退について聞かれ「負けたばかりで何も考えられない。真っ白です」と素直な心情を明かした。

