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運命の再戦…井岡一翔とWBA王者マルティネスは共に前日計量を一発パス
運命の再戦…井岡一翔とWBA王者マルティネスは共に前日計量を一発パス

今日ゴング!井岡一翔はWBA王者との再戦に勝てるのか?メイウェザーを苦しめた元レジェンド王者は返り討ちに太鼓判も「戦術変更」に可能性を秘める

 プロボクシングのWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチの前日計量が10日、東京品川区のホテルで行われ、挑戦者の井岡一翔(36、志成)、王者のフェルナンド・マルティネス(33、アルゼンチン)の両者共にリミットの52.1キロから200グラムアンダーの51.9キロでパスした。下馬評は井岡が不利だが、過去に3度あった再戦で負けたことがない。勝てば王座奪取の最年長記録を塗り替えることになるが、果たして…。なお試合はABEMAで無料ライブ配信される。

 「判定でもKOでも何があっても勝利をつかみとりたい」

 2024年12月30日…前日計量後の記者会見場に井岡は1人で座っていた。大晦日にセットされた再戦は、王者のマルティネスがインフルエンザの罹患でドタキャンし、前日計量に現れなかった。一度は白紙となった再戦。王者がWBC世界同級王者ジェシー“バム”ロドリゲス(米国)との統一戦の交渉テーブルに着いたなどの情報も流れたが、5か月の時間を要して実現した。
「大晦日の中止から今日までやってきた充実感と、ここまできたんだなという気持ちがある。無事に(計量を)終われたことと、明日リングに上がれることに感謝したい」
 減量の影響からか、枯れた声で井岡が気持ちを高めた。
「あの日、とても残念で複雑な気持ちになったが、歩みを止めるつもりはなかった。あの日を思い出すというより、今日は特別で感謝すべき日だなと感じる」
 昨年7月7日に井岡はWBA王者としてIBF王者のマルティネスとの2団体統一戦に挑んだが0-3判定で完敗した。のちに「恥ずべき採点だ」と米専門サイト「ボクシングニュース 24/7」が批判するなど物議を醸したが、米国人のエドワード・ヘルナンデスは120―108とフルマークをつけたほど。1ラウンドに左のボディカウンターをめりこませたが、パワーと手数に圧倒された。その試合内容から、今回の下馬評は井岡が不利。ブックメーカーのオッズも約1対3で王者を支持している。
 マルティネスは、「1ラウンドからパンチの応酬をしていきたい。後半KOを狙う」と豪語した。その側に寄り添っていたのが、マルティネスを6年前からプロモートとしている元WBA世界スーパーライト、同ウエルター級の2階級制覇王者のマルコス・マイダナ氏だ。
 アルゼンチンボクシング界の英雄。現役時代には無敗のフロイド・メイウェザー・ジュニア(米国)の“天敵”と呼ばれ、2014年に2度対戦した。第1戦では0-2判定で敗れたが、マイダナ氏が荒っぽいパワーと手数で追いつめ「勝っていた」との声が高まったため、両者は、4か月後に再戦し、マイダナ氏は、0-3で判定負けしたが、3ラウンドに右のフックでメイウェザーをぐらつかせてその歯を折った。
 マイダナ氏も「(トレーナーの)カラブレッセと共にしっかりと準備をしてきた。すべてが順調で、負ける要素はひとつもない。勝利してタイトルを無事にアルゼンチンに持って帰る」と、返り討ちに太鼓判を押した。

 

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