• HOME
  • 記事
  • サッカー
  • なぜ新進気鋭の20歳FW塩貝健人は16億5000万円の移籍金でブンデス1部のヴォルフスブルクにステップアップできたのか…「驚異的な決定率」で森保ジャパンの秘密兵器に急浮上!
塩貝健人がブンデス1部のヴォルフスブルクへ約16億5000万円で移籍(写真・アフロ)
塩貝健人がブンデス1部のヴォルフスブルクへ約16億5000万円で移籍(写真・アフロ)

なぜ新進気鋭の20歳FW塩貝健人は16億5000万円の移籍金でブンデス1部のヴォルフスブルクにステップアップできたのか…「驚異的な決定率」で森保ジャパンの秘密兵器に急浮上!

 オランダ1部のNECナイメヘンでプレーするFW塩貝健人(20)が、独ブンデスリーガ1部のヴォルフスブルクへの完全移籍で合意に達したと、複数の欧州メディアが16日(日本時間17日)に報じた。移籍金は推定900万ユーロ(約16億5000万円)。慶應義塾大学を2年で休学して渡欧した塩貝は、2年目の今シーズンに短い出場時間でチーム最多の7ゴールをマーク。驚異的な決定力で5大リーグへステップアップするストライカーは、W杯北中米大会に臨む森保ジャパンの“隠し玉”となる可能性も秘めている。

 冬の移籍市場でヴォルフスブルクのトップターゲット

 新進気鋭の20歳のストライカーがステップアップを手繰り寄せた。
 オランダのNECでプレーする塩貝が、独ブンデスリーガ1部のヴォルフスブルクへの完全移籍で合意に達したと複数の欧州メディアが報じた。移籍市場に精通する『スカイスポーツ』ドイツ版のフロリアン・プレッテンベルク記者は、16日(日本時間17日)に更新した自身のX(旧ツイッター)で速報を伝えた。
「塩貝健人の移籍に関して、NECとヴォルフスブルクが合意に達した。将来有望な20歳のストライカーは、冬の移籍市場でヴォルフスブルクのトップターゲットだった」
 2028年6月末まで契約を結んでいる塩貝に対して、NECは1000万ユーロ(約18億3000万円)の契約解除金を設定。プレッテンベルク記者はXへの別の投稿で、ヴォルフスブルクが満額に近い900万ユーロ(約16億5000万円)を提示し、当初は塩貝の放出に難色を示していたNECもこれに応じたと伝えた。
 NECでプレーして2シーズン目の塩貝はここまで、リーグ戦でチーム最多の7ゴールをマーク。特筆すべきは先発したのはわずか1試合で、後半32分までプレーした昨年9月21日のヘーレンフェーン戦は無得点だった。
 つまりすべて途中出場で、チームメイトの日本代表FW小川航基(28)の6ゴールを上回る結果を残してきた。1ゴールを決めるのに要する時間はわずか52分。驚異的と言っていい決定率の高さが、今冬の移籍市場で高く評価されていた。
 その中でヴォルフスブルクを本気にさせた理由のひとつに、日本代表の元キャプテンの“後押し”があった。独誌『キッカー』はアイントラハト・フランクフルトのセカンドチームでアシスタントコーチを務める長谷部誠氏(42)が、古巣のヴォルフスブルクを訪れた際に成長著しい塩貝を称賛したのも決め手になったと報じた。
「長谷部誠から得た追加のアドバイスもあって、ヴォルフスブルクは20歳のアタッカーを獲得する意思をさらに明確なものにした」
 東京都出身の塩貝は、横浜FCのジュニアユースを経て國學院久我山高校に入学。3年次だった2022年度にはキャプテンを務め、3-1で快勝した近大和歌山との全国高校サッカー選手権大会2回戦では先制ゴールを決めている。
 卒業後の2023年4月にはAO入試で合格した慶應義塾大学法学部政治学科に進学。1年生から主力を担った塩貝は、関東大学サッカーリーグ3部で得点王を獲得してチームの3部優勝に貢献した。迎えた2024年1月には、大学卒業後の2027年から横浜F・マリノスへ加入することも内定した。
 さらに2024シーズンにはJFA・Jリーグ特別指定選手としてマリノスに登録され、大学のサッカー部に所属しながらプロの舞台でデビュー。J1リーグ戦で7試合に出場し、同年4月13日の湘南ベルマーレ戦では初ゴールも決めている。
 そして、大学生とJリーガーの二足の草鞋で奮闘していた2024年夏に届いたのがNECからのオファーだった。塩貝は「次のW杯に絶対に出たいと思ったので」と大学を休学し、さらにサッカー部も退部。マリノスへの内定を辞退した上でオランダでの挑戦をスタートさせ、昨シーズンは25試合に出場して4ゴールをマークした。

 

関連記事一覧