「マシンはもはや運転不能だ」フェルスタッペンが公然とレッドブル批判…中国GPスプリント予選8番手と出遅れメキース代表は謝罪
F1の今季第2戦、中国GPが13日に上海インターナショナル・サーキットで開幕し、スプリント予選(SQ)でレッドブルのマックス・フェルスタッペン(28、オランダ)が8番手に甘んじた。6位だった開幕戦の豪州GPからマシンに不満を訴えていたフェルスタッペンは「一日中、大惨事に見舞われた」とチームを公然と批判。ローラン・メキース代表(48、フランス)が謝罪する異例の事態に、海外メディアは「この問題が続けば2028年の契約満了より前にレッドブルはエースを失う可能性がある」と、フェルスタッペンの早期退団もあり得ると報じた。
「グリップがなく、バランスも取れていない」
セッション後の無線交信が波紋を呼んだ。
ポールポジションを獲得したメルセデスのジョージ・ラッセル(英国)に1秒734もの大差をつけられ、8番手で中国GPのSQを終えた直後。レッドブルのメキース代表がチーム無線を通じてフェルスタッペンに謝罪した。
英国メディアの『GP BLOG』が詳しい交信内容を報じた。
「ごめん、マックス。厳しい結果だった。学ぶべきことは多い。週末はまだ長い。このセッションから学ばなければならない。もう一度挑戦しよう」
同メディアによれば、フェルスタッペンの相棒を長く務めるレッドブルの担当レースエンジニア、ジャンピエロ・ランビアーゼ氏(英国)も「今日の結果はあなたのスキルとは無関係だ」と無線で責任はチーム側にあると謝罪した。
しかし、フェルスタッペンの不満は収まらない。赤裸々にチーム批判を展開したフラッシュインタビューをF1公式サイトが伝えている。
「ペース面で一日中、大惨事に見舞われた。グリップがなく、バランスも取れていないために、コーナーで膨大なタイムを失い続けている。必然的にそれが原因で他の小さな問題も引き起こされているが、我々にとって根本的な問題はコーナリングが完全に崩れている点だ。暗澹たる思いに駆られている」
6位だった開幕戦の豪州GPでも、フェルスタッペンは公式予選1回目(Q1)でクラッシュを喫し、決勝では20番グリッドからのスタートを余儀なくされた。ブレーキを踏んだ瞬間にリアがロック。スピンした末にコースアウトし、ウォールにヒットした場面を「非常に奇妙だった」と振り返りながらこんな不満を漏らしている。
「今季のマシンは、運転していてもまったく楽しくない」
舞台を中国に移してもレッドブルの今季のマシン、RB22に抱く違和感はさらに増大した。SQに先駆けて行われたフリー走行1回目(FP1)では、ランビアーゼ氏へ「アンダーステアが酷すぎて、フロントタイヤが反応してくれない」と無線で訴え、セッション後にマシンを点検して欲しいと要望した。
しかし、SQでも状況は好転せず、さらにパワーユニット(PU)に対しても「これが僕に与えられた出力なのか。どんどん悪くなっている」と不満を伝えた。1回目(SQ1)を11番手で通過したフェルスタッペンは、2回目(SQ2)を9番手、そして3回目(SQ3)を前出のように8番手で通過。そのたびにトップのラッセルに差を広げられる展開に、終了後には無線越しにチームを激しく非難した。
「マシンはもはや運転不能だ。すべてがそろっているはずなのに、これほど最悪な状態になった経験は今までに一度もなかった」

