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全米球宴に「1番・DH」で出場した大谷は「初球フルスイング」の予告通りにカーショーの初球ストレートをセンター前ヒット(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
全米球宴に「1番・DH」で出場した大谷は「初球フルスイング」の予告通りにカーショーの初球ストレートをセンター前ヒット(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

米メディアは米球宴の大谷翔平vsカーショー「初球予告フルスイング安打」を称賛…左腕エースは「本塁打じゃなければ私の勝ち」

 

メジャーリーグのオールスターゲームが19日(日本時間20日)にロサンゼルスのドジャースタジアムで行われ、ファン投票でDH部門、機構推薦の投手部門で選出されていたエンゼルス大谷翔平(28)が全ア・リーグの「1番・DH」でスタメン出場。「初球をフルスイング」の宣告通りに、全ナ・リーグ先発のドジャースの3度サイヤング受賞の左腕、クレイトン・カーショー(34)が外角に投じた91マイル(約146キロ)を打ちに出てバットを折りながらもセンター前ヒットを放った。2年目の出場にしてオールスター初ヒットを刻んだが、まさかの牽制アウト。大谷は3回の第2打席に四球を選び、5回の第3打席はレジェンド枠で出場したミゲル・カブレラ(39)が代打に立ち交代となり、予定通り、今回は二刀流での出場はならなかったが、全米メディアは、大谷がオールスターを盛り上げた「予告スイング」などの存在感に注目した。

球宴での先頭打者初球安打はパケット、トラウトに続き史上3人目

 MLB公式サイトは、「大谷がオールスターで約束を守る:『ファーストピッチ、ファーストスイング』」の見出しを取り、そのカーショーと対戦した第1打席にフォーカスした。

「ア・リーグMVPの大谷は、カーショーが投じた91マイル(146キロ)の初球の速球をセンター前ヒットにした。(宣言した)自分の言葉に忠実だった。ミッドサマークラシック(オールスターに)2度目の出場で、これまでレギュラーシーズンでは、カーショーに対し8打数無安打だった大谷は、『球種やコースに関係なく、なんであろうと初球をスイングしようと決めていた』と語った。オールスターで試合の初球をヒットにしたのは、過去の歴史でわずかに3度目。そのほかの選手は1986年のカービー・パケット(ツインズ)と、2013年のマイク・トラウト(エンゼルス)だった」と伝えた。

 英語で明かした予告スイングも、プレーボールヒットそのものも珍しかったようだ。

 USAトゥデイ紙は、「ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)、バイロン・バクストン(ツインズ)がアメリカン・リーグをオールスター9連勝へ力を与える」との見出しを取り、4回の連続本塁打でア・リーグに逆転勝利を導いた2人の強打者の活躍を取り上げたが、試合内容を伝える中でカーショーと大谷の対決に触れた。

 同メディアは2人の開始直前のテレビインタビューをそれぞれ紹介。

「カーショーは、『彼の初球について、できる限り全力で91マイル(約146キロ)を投げて、どうなるか見てみよう』と、ためらうことはなかった。多彩なスキルでこのスポーツを魅了してきた偉大な二刀流選手の大谷は、ダイヤモンドを挟んで受けた別のインタビューでよりシンプルに『初球をスイングする』とメッセージを発した」

 そして「南カリフォルニアのスーパースターたちは(ファンを)失望させることはなかった。カーショーは、スピードガンで91マイル(約146キロ)を計測させ、大谷はセンターへ安打を放ち、まさに文字通りの試合開始となった」と、印象に残ったシーンとして、2人の対決を称えた上で、カーショーの「オールスターゲームの初球で変化球は投げることはできない」という試合後のコメントを紹介した。

 

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