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横浜DeNAの三浦監督は再反撃への「立て直し」を誓っている(写真・黒田史夫)
横浜DeNAの三浦監督は再反撃への「立て直し」を誓っている(写真・黒田史夫)

なぜ横浜DeNAは村上宗隆を止められなかったのか…首位ヤクルトと7ゲーム差から再反撃の可能性は?

 池田氏は「配球の見直しが必要だ」とも指摘した。

「初戦に大貫が1、2打席と理想的な配球をした。1回の無死満塁で村上のタイミングを狂わせ打ち取った投手ゴロは、内を攻めてから外へ落ちる球。4回の第2打席は、徹底的に内を攻めて、ここも最後はスプリットで三振。せっかく布石を打ちながら第3打席は、スプリットが落ちない失投を3ランにされるわけで、今の村上は、インサイドを意識させても対応してくる怖さはある。だが、この3連戦で村上が打席でのけぞるほど内角攻めをしたか、と言えばしていない。打席で足を動かす配球もない。走者がいない楽な場面では四球になってもいいので徹底して内角を攻め、ここぞという打席への布石を打っておくべきだろう」

 今季の横浜DeNAの投手陣は、昨秋キャンプから取り組んだ意識改革が功を奏し特にブルペン陣が改善した。もう一度、この3連戦の失敗を教訓に村上対策を整理すれば結果につなげることは不可能ではない。

 第3戦の試合後に、三浦監督は「もう1回立て直して、もう一度食らいつけるようにやっていきます」と再反撃を誓った。

 7ゲーム差はついたが、まだ貯金が「7」あり、ヤクルトとの直接対決が、9月に5試合ある。

 池田氏は、「直接対決で3連敗してショックはあるだろうが、反撃のチャンスは十分にある。直接対決が6試合残っているのだから、単純に言えば、6ゲーム差につけておけば反撃の可能性は残る」と見ている。

 9月は休養日が3日しかない27試合の過密日程で9連戦、10連戦があり、投手陣のやりくりは大変だが、「野手陣は調子に乗ってくれば、逆に試合数が詰まっていたほうが、勢いに乗って調子をキープできる。投手陣がいかに踏ん張るかに焦点がいくのは仕方がないが、セナンバーワンの強力打線でカバーすればいい」と池田氏。  今日30日から今季12勝3敗1分けと、相性のいい中日との3連戦。4連勝中のエース、今永が先発マウンドに立つ。連敗を止めて”村上ショック”から立ち直るきっかけにしたい。

(文責・論スポ、スポーツタイムズ通信社)

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