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大谷翔平は最終戦登板でメジャー史上初の投打「W規定」をクリア。全米でジャッジか大谷かのMVP論争が起きている(写真・アフロ)
大谷翔平は最終戦登板でメジャー史上初の投打「W規定」をクリア。全米でジャッジか大谷かのMVP論争が起きている(写真・アフロ)

米で大谷かジャッジかのMVP論争…元レッズGMの有名アナリストは“大谷推し“「地球上で彼のようなものを一度も見たことがない」

 全米でジャッジか大谷かのMVP論争が激しくなってきた。元レッズ、ナショナルズのGMで現在はアナリストとして活躍しているジム・ボウデン氏(61)がコラムニストを務めているスポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」にて、ア、ナ・リーグ合わせての各ポジションのベストナインを選出し、DH部門でエンゼルスの大谷翔平(28)を選んだ。ヤンキースのアーロン・ジャッジ(30)と激しい論争となっているMVPについては「大谷推し」の論陣を張った。またFOXスポーツも両者の詳しい分析記事を掲載。果たして結末は?

 ユニコーン賞を新設すべき

 

 大谷がまた新たなメジャーの歴史を塗り替えて2022年のシーズンを終えた。5日(日本時間6日)の最終登板は、アスレチックスを5回1安打6奪三振1失点に抑えたものの16勝目は逃したが、1回を投げ終えた時点で規定投球回数をクリア。メジャー史上初となる投打の「W規定達成」を成し遂げ、米FOXスポーツが「大谷は評判に応えるだけでなく、それを上回って見せた。“日本のベーブ・ルース”は、そのルースさえできなかったことをやってのけた」と称えるなど、全米が称賛の言葉を送った。
 チームは8年連続でポストシーズン進出を逃し、この時期に二刀流スターのシーズンが終わってしまうことに大谷だけでなくファンも失望しているが、米メディアの中ではジャッジとのMVP論争が盛り上がってきた。
 レッズ、ナショナルズでGMを務めた経験のある有名アナリストでコラムニストのボウデン氏が、独自で今季のメジャー全体のベストナインを選出。DH部門に大谷を選ぶと同時にMVP候補として大谷を推した。
「大谷はまたMVPに匹敵するシーズンを過ごしたが、ア・リーグのMVPではジャッジに次いで2位になると考えられている。しかし、私の考えでは、大谷こそがMLBの年間最優秀選手(MVP)だ。大谷が二刀流の部門で誰かと争うことは一度もなかったとしても、我々は、最高の二刀流選手に対して、毎年のユニコーン(一角獣で夢のようなことを成し遂げているの意味)賞を新設すべきだ。大谷は個人として賞を得るに値する。彼はそれだけ優れ、かつて、この地球上で彼のようなものを一度も見たことがなかった。2シーズン続けて、彼は球界で最高のDHだった」などと主張した。
 大谷は投手としては、28試合、166回を投げ15勝9敗(勝利数リーグ4位)、防御率2.33(同4位)、219奪三振(同3位)、奪三振率11.87(同1位)、打者としては、666打席(規定は502)586打数160安打の打率.273、34本塁打(同4位)、95打点(同7位)だった。しかも投打で規定打席、打率をクリアしたのだ。
 一方のジャッジは、ロジャー・マリス氏の持つア・リーグの年間最多本塁打記録を61年ぶりに更新する62号をマーク。しかも打率.311で.316でトップのツインズのルイス・アラエスと最後まで争い3冠王にも肉薄した。

 

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