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最後のW杯と公言しているアルゼンチンの35歳メッシがPKで先制もグループステージの初戦で格下のサウジアラビアにまさかの黒星(写真・AP/アフロ)
最後のW杯と公言しているアルゼンチンの35歳メッシがPKで先制もグループステージの初戦で格下のサウジアラビアにまさかの黒星(写真・AP/アフロ)

W杯史上最大“番狂わせ”にアルゼンチンのメッシが緊急ミーティングで巻き返し誓う…「大ショックだが、今こそ団結する時だ」

FIFAワールドカップ・カタール大会のグループステージの3日目4試合が行われ、グループCでは36年ぶり3度目の優勝を狙うアルゼンチン代表がFIFAランキング51位のサウジアラビア代表に1-2で敗れるW杯の歴史に残る番狂わせがあった。今大会が最後のW杯となることを公言しているエースのリオネル・メッシ(35)は先制PKを決めたが、逆転を許し「クラリン」「オレ」など複数のアルゼンチンメディアの報道によると、試合後に「大ショックだった。だが、今こそ団結する時だ」と、巻き返しを誓った。グループCのもう一つのカードであるメキシコ対ポーランドはスコアレスドローに終わった。

 サウジアラビアに負傷交代選手が出たため、8分のアディショナルタイムは、さらに延長していた。1点を追うアルゼンチンの猛攻が続く。もう後半も、60分にさしかかろうとしたとき、メッシがボールを奪われた。そして試合終了を告げる笛。2019年のコパ・アメリカでの黒星を最後に36戦無敗でW杯に乗り込み、FIFAランキング3位のアルゼンチンは今大会の優勝候補に目されていたが、グループCで最も楽勝と思われていたサウジアラビアに、まさかの敗戦…。歴史的な番狂わせに、8万8012人ものファンで埋まったルサイルスタジアムは異常な興奮に包まれた。メッシは顔色を失った。
「クラリン」「オレ」など複数のアルゼンチンメディアの報道によるとミックスゾーンで取材対応したメッシは、「このような状況を経験するのは久しぶりだ。(グループステージを)勝ち抜くためにはこれまで以上に団結しなければいけないし、残り2試合は勝たなければならない。今、私たちは、自分たちが本当のグループであることを証明しなければならない。言い訳はない。今こそ団結する時だ」と気丈に語ったという。
 アルゼンチンは、前半10分にコーナーキック時の反則をVAR判定で得て、そのPKをメッシが落ち着いてゴール左へ流し込み先制していた。
 その後もアルゼンチンがペースをつかみ、22分にメッシ、27分と35分にラウタロ・マルティネスが、立て続けにサウジアラビアのディフェンスの裏を取ってゴールネットを揺らした。しかし、いずれもVAR判定によってオフサイドとなり3本のゴールは幻に終わった。
 そして後半の5分間に悲劇が起きる。
 後半3分にショートカウンターを仕掛けられ、サレー・アル・シェフリに同点ゴールを決められると、同8分にはペナルティエリア内にサレム・アル・ドサリの侵入を許し、個人技でディフェンスを突破されて、ゴール右上への逆転のゴールを打たれたしまったのである。
 メッシは、こう振り返る。
「我々は迅速に得点したし、その後も決定的な場面をいくつか作った。だが、サウジアラビアには、いい選手がいて、ボールをうまく動かせるチームであることはわかっていた。彼らは(ディフェンス)ラインを高くして、ゴールを認められない状況が多かった。彼らの罠にはまらない適切なタイミングをみつけられなかったかもしれないが、驚きはなかった。しかし、私たちは、たった5分の間にミスをしてしまった。1対2と逆転されて混乱しはじめた」

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