ブライトン三笘薫はチャンスを作るもインパクトを残せずフラムに0-1で敗れる(写真・アフロ)
ブライトン三笘薫はチャンスを作るもインパクトを残せずフラムに0-1で敗れる(写真・アフロ)

地元メディアがノーゴール敗戦の三笘薫を酷評…「失望させられた」

  プレミアリーグの第24節が18日(日本時間19日)に行われ、日本代表MF三笘薫(25)を擁するブライトンはホームのアメックス・スタジアムでフラムに0-1で敗れて公式戦で8試合ぶり、今年に入ってからは初めての黒星を喫した。主戦場の左MFで10試合続けて先発した三笘はオランダ代表歴を持つ対面の右サイドバック、ケニー・テテ(27)に縦への突破を封じられ、味方へのパスもゴールに繋がらない。試合終了間際に痛恨の失点を喫した一戦で、地元メディアから最低評価とともに「失望させられた」と酷評された。

 採点も最低の「5」

 

 ブライトンの選手たちへの採点を速報する、地元メディアの『Sussex Live』が三笘を酷評した。フラムに黒星を喫したプレミアリーグ第24節後に次のようなタイトルとともに、ホームのピッチに立った14選手のなかでは最低となる10点満点中で5点をつけた。
「ペルビス・エストゥピニャンが輝く一方で、三笘薫には失望させられた」
 寸評記事のなかでは、三笘に対してさらに厳しく言及している。
「長い時間にわたってケニー・テテに上手くマーキングされた日本代表選手は、フルパフォーマンスを発揮できずに苦労させられた。ブライトンのユニフォームを着た試合のなかで見せた、最も弱々しいパフォーマンスのひとつと言っていいだろう」
 苦戦する三笘を象徴するシーンは後半24分に訪れた。
 左サイドでパスを受けた三笘がペナルティーエリア内へ侵入する。しかし、縦へのコースをふさいだテテを攻めあぐねる。オランダ代表歴を持つ27歳の右サイドバックを攻略できないまま、最後はパスともシュートとも言えない弱々しいボールを“左足”から放ち、ドイツ代表に招集された経験を持つフラムの守護神、ベルント・レノ(30)に難なくキャッチされた。
 三笘が左足でプレーするシーンは珍しい。トラップするときも、左サイドからドリブルでボールを前へ運ぶときも、最終的にパスやシュートを放つときも、ほとんどの場合で右足を駆使する。ひるがえって左足でのプレーが不発に終わった直後に、三笘は思わず頭を抱えている。テテの粘り強い対応を前にして生じた、迷いや戸惑いを物語る仕草だった。
 クリスタル・パレスと引き分けた前節の後に三笘はこう語っていた。
「自分に対して直接ボールを奪いに来る選手は、少なくなったかもしれない」
 歴史あるFAカップを含めた公式戦を介して、サッカーの母国を席巻していた自身への対策が講じられていると認めたのは、ブライトンの公式ホームページ上で掲載されたインタビューだった。三笘はさらに、今後への決意にも近い言葉を紡いでいる。
「いまは縦のレーンをブロックして、僕を内側へ切り込ませるケースが多くなりました。それでも縦に突破してクロスを入れるプレーに集中したいし、クロスの質も大事にしていきたい」

 

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