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左からフランコの弟の前WBC世界スーパーフライ級王者のジェシー・ロドリゲス、WBA王者のフランコ、トレーナーのロバート・ガルシア氏
左からフランコの弟の前WBC世界スーパーフライ級王者のジェシー・ロドリゲス、WBA王者のフランコ、トレーナーのロバート・ガルシア氏

なぜ大晦日に井岡一翔と統一戦を争うWBA王者フランコは「勝算は100%」と豪語したのか…全米屈指の名トレーナーが戦略用意

 “参謀“のガルシア・トレーナーは「井岡は経験豊富な4階級制覇王者だ。4階級を制覇できるファイターは世界でも本当にわずかで称賛に値するもの。我々は敬意を示さなければならない」と井岡を称えた上で、こう続けた。
「KOになるか、判定になるかは関係ない。試合の中で終わらせるチャンス(KO)を見出していくが、簡単にはいかないだろう。ただフルラウンドを戦うためのメンタル面、フィジカル面での準備ができている。それがこの試合の準備で最も重要な部分だ。9月からトレーニングキャンプを行ってきて、スパーリングではパートナーを痛めつけて倒してきた。これまでで最高の状態に見える」
 ガルシア氏は、元5階級制覇王者のノニト・ドネア(フィリピン)や、元IBF、WBA世界スーパーウェルター級王者のフェルナンド・バルガス(米国)ら数々の世界王者を育ててきた。2012年にはリング誌の最優秀トレーナー賞を受賞している。弟は4階級制覇王者のマイキー・ガルシア(35)。その名トレーナーも、タフな試合になることを覚悟し、12ラウンドを通じて手を出し続けることのできる準備ができていることを強調した。
 会見にはフライ級への転身を表明している弟の“次世代”のスーパースター候補、ロドリゲスも同席。
「こんな状態のいい兄を見たことがない。彼も私にそう言っている。土曜日にはかつて見たことのないフランコを見ることになるだろう」と強烈にプッシュした。
 この試合の勝者にWBOは、前WBO世界フライ級王者の中谷潤人(24、M.T)と180日以内の指名試合を義務づけており、3日にローマン・ゴンサレス(35、ニカラグア)との3度目対決に判定で決着をつけたWBC世界同級王者のエストラーダも3団体統一戦を望んでいる。勝者がさらなるビッグマッチへの切符を手にする2団体統一戦となるが、ガルシア・トレーナーは“勝った気”で頂上決戦に狙いを定めている。
「エストラーダとのビッグマッチへ向けて我々は2つのベルトを持って日本を出発する気でいる。階級を上げてきた日本のリアルキッド(中谷潤人)との指名試合があるため、それについてはプロモーターと話し合わねばならないが、私の選択肢はエストラーダだ」
 フランコは5年前に右の胸に会見を見守っていた父の顔のタトゥーを入れた。家族と共に戦うとの思いは、井岡と同じだ。
「自分自身の存在意義を確かめるためにボクシングをしている」
 4階級制覇王者の井岡と、これが3度目の防衛戦で、しかもアンドリュー・モロニー(31、豪州)としか世界戦を経験していないフランコとでは“格”が違うが、最強の対戦相手であることは間違いないだろう。
 (文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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