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JBCが臨時理事会を開き人気キックボクサー皇治(右)とボクシングライセンスを持つ“4回戦ボーイ”ヒロキング(左)とのエキシビションマッチを条件付きで容認
JBCが臨時理事会を開き人気キックボクサー皇治(右)とボクシングライセンスを持つ“4回戦ボーイ”ヒロキング(左)とのエキシビションマッチを条件付きで容認

JBC迷走…亀田興毅氏イベント皇治×ヒロキングを臨時理事会で条件付き容認…非ボクシング禁じる解釈基準発表も今回は適用せず

 さらに同公式サイトでは、「本企画は、2021年12月16日にメルパルクホール大阪で行われたエキシビジョンファイト企画『但馬ミツロvs西島洋介』を前例に企画されたもので、当時、但馬選手はA級ライセンスを所持するプロボクサーで、西島選手は元東洋太平洋王者でありながらJBCよりライセンス停止中で、他の格闘技団体にも出場していた選手でした。当時、この両者のスパーリングの実施を事前にJBCに相談し、JBCよりJBC管轄外として行うことの指示を受けて、JBCからゴング等の備品をお借りし、同日同会場で行われたプロボクシング公式戦『3150FIGHT vol.1』の後に実施されました。また、このエキシビション企画の実施後にJBCや日本プロボクシング協会からのご指導やご指摘は特にございませんでした」(原文ママ)とも明かされている。

 当時のJBCは、失態を繰り返している時期で、JBCルールの正しい運用さえできない迷走期であり、しかも、亀田裁判を抱えていた。JBC管轄外とはいえ、ライセンス保持者の“非ボクシング”を許可し、後日、ペナルティを与えるなどのアクションも起こさなかった。それを今回は、JBCルールを厳格に適用して「許さない」とされては、亀田サイドも納得はいかないだろう。もし法廷闘争となれば、またJBCが敗訴する案件だ。それらの理由からも、この解釈基準が適用されるのは“今後”の話となったのである。   そのため先の実行委員会で決定していた皇治の対戦相手をJBC発行のライセンス保持者であるヒロキングから他選手へ変更することや、ボクシング興行と皇治の試合を明確に区別するため、皇治の試合には、別のチケットを用意すること、並びにボクシング興行の終了時点で、観客の入れ替えを行うことなどの措置を求めることが、トーンダウン。

 それらの対応を亀田側に要望するが、あくまでも“お願いベース”。亀田サイドに自主的な措置を求めるにすぎず、JBCからの強制的な指示ではない。たとえ亀田側が、このままの形態で興行を強行したとしても厳罰の対象にはならないという。

 それはそうだろう。もしキロキングや興行責任者を処罰をするのであれば、これまでJBCルールの正しい適用を怠り、今回も協議の最初に、これらの要望を亀田側に伝えていなかったJBC側も、そのミスに対して担当者の処罰などのなんらかの自己制裁を科さねばならない。

 

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