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元阪神のランディ・バースは今度こそ殿堂入りを果たせるのか?(写真は2016年モルツ球団イベントに出場した際/日刊スポーツ/アフロ)
元阪神のランディ・バースは今度こそ殿堂入りを果たせるのか?(写真は2016年モルツ球団イベントに出場した際/日刊スポーツ/アフロ)

明日発表!阪神の”最強助っ人”ランディ・バース氏は“多様性の時代に”今度こそ野球殿堂入りを果たせるのか?

 1959年に創設された日本の野球殿堂は「日本の野球の発展に大きな貢献をした方々の功績を永久に讃えて顕彰するためのもの」と定義されている。明確なガイドラインはないが、記録としては野手で2000本安打、400本塁打、投手で200勝、200セーブが目安とされ、投票者の主観が影響する。
 通算記録で言えば、バース氏は743安打、202本塁打、486打点で、他の殿堂入り者に比べて見劣りする。しかも、バース氏には、引退後に指導者としての功績がなく、阪神退団時のいざこざや、暴露本の出版などの”お騒がせ”の過去がある。
 1992年に殿堂入りして投票権を持つ元巨人で元ヤクルト、西武で監督を務めた広岡達朗氏が「バースに果たして殿堂入りの資格があるのだろうか」と意見するなど、現役時代の品格に対して疑問符をつける声もあった。また昨年度は元阪神の掛布雅之氏も、3位の86票を獲得しており、票が割れる強力なライバルとなるのかもしれない。
 だが、もう外国人だとか、日本人だとかの価値観にとらわれることのない多様性の時代である。しかも、1985年の阪神の日本一を支えた岡田氏が17年ぶりに阪神の監督に復帰。バース氏の功績が再評価される舞台設定が整った。2年連続でエキスパート表彰で、トップの得票を得ながらも合格ラインに届かなかったバース氏が3度目の正直を果たすための“追い風“が吹いている。これまで扉が開かれなかった外国人選手に殿堂入りへの道が開けるのかどうか。明日の発表に注目だ。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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