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左からIBF世界ミニマム級暫定王座決定戦に挑む弟の重岡銀次朗、プロモーターの亀田興毅氏を挟み、WBC世界同級王者に挑戦する兄の優大
左からIBF世界ミニマム級暫定王座決定戦に挑む弟の重岡銀次朗、プロモーターの亀田興毅氏を挟み、WBC世界同級王者に挑戦する兄の優大

亀田興毅氏が仕掛けるプロボクシングの4.16代々木ダブル世界戦で重岡兄弟が挑む世界初の偉業とは?

「一部で俺が銀次朗から逃げたという批判もあるが、どんな試合でも全員を納得させるのは難しいと思うだろ? 前回の試合は選手の健康が第一ということで試合がノーコンテストになったが、俺自身は試合を続けたいと思っていた。銀次朗は、俺に相応しいライバルだ。もし銀次朗がクアルトに勝って俺とのリマッチまで上がってくれば誰が真のチャンピオンなのかがわかるだろう」
 その言葉に銀次朗は「え?ライバルって言ってるんですか?」とプッツン。「本当にやる気があるのか信用していないが、この試合は、次を見据えた通過点。暫定なのは腹が立つが、勝てばチャンピオンはチャンピオン。しっかりと倒して勝つ」と気持ちを切り替えた。
 クアルトは昨年7月に敵地でパラダレスに王座を奪われた元王者。不可解なジャッジで1-2判定で敗れたが、パラダレスよりも好戦的で、至近距離でのアッパーなども強烈で実力は上と見られている。
「懐が深い自分の距離がちょっと遠い。クアルトが前に出てきてくれるのなら好都合。打ち合いたいし、駆け引きでどんどん殴り合いたい。俺の方が当てるのも上手いしパンチもあるのでおのずと倒れるシーンが作れる。逆に(パラダレスより)やりやすい」
 KO決着を宣言した。

 兄が対戦するプラダブスリは、ペッマニー・CPフレッシュマートや、ペッマニー・ゴーキャットジムなどのリングネームで戦ってきたことで知られる40戦39勝(23KO)1敗の豊富なキャリアを誇る試合巧者。このタイトルは3度防衛、昨年8月にはべテラン田中教仁(三迫)がタイで挑んだが、ポイントアウトのテクニックを駆使されて、ほぼワンサイドの判定で敗れている。
「キャリアは気にしていない。弱くもなく、意外と雑でもないし、上下の打ち分けの技術は王者らしいが、ずば抜けているかと言えばそうでもない。初めて体験するパンチを食らわせてやりたい。エンジンがかかる前に、やばいパンチ一発で終わらせる。ワンパンフィニッシュ」
 兄は、そう勝利イメージを膨らませた。
 重岡兄弟には、さらなる夢がある。
「兄弟で2つずつベルトを獲っての4団体の制覇」
 兄は、WBCとWBAを希望。弟が顔を曇らせると「どれに挑戦するかはじゃんけんで決めよう」と兄が提案した。兄は2団体統一後にミニマム級で力をつけてライトフライ級へ転級することを考え、ミニマム級が適正階級の弟は、具志堅用高氏が持つ13度防衛の連続防衛記録に挑みたいという。
 4月16日は、7年前に起きた熊本地震の2日後にあたる。
 家族で被災した銀次朗は、水も電気もストップした中で、5日間の車中泊を余儀なくされ、余震に怯えた。兄は、当時、拓大の学生で東京にいたが、翌日に福岡経由で水などを確保して実家へ救援物質を届けたという。
 だからこそ「その日に勇気と元気を届けられれば」の思いがある。
 4月16日は、一番小さいな階級で戦う重岡兄弟が、大きな記録で世界を驚かせる日になるのかもしれない。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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