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ペルー戦の前日会見に臨んだ森保監督が大幅な先発メンバー交替と「4-1-4-1」システム継続を明言
ペルー戦の前日会見に臨んだ森保監督が大幅な先発メンバー交替と「4-1-4-1」システム継続を明言

なぜ森保監督はペルー戦でも「4-1-4-1」を試そうとするのか…「コンセプトを浸透させ、どのようにレベルアップしていくかにフォーカス」

 日本代表とペルー代表の国際親善試合(20日・パナソニックスタジアム吹田)の前日会見が19日、試合会場で行われ、森保一監督(54)が、6-0で圧勝した15日のエルサルバドル代表戦と同じ[4-1-4-1]システムを採用し、先発陣の顔ぶれを大幅に変えることを明らかにした。昨年のカタールW杯前に一度封印した[4-1-4-1]システムを、6月シリーズから2試合続けて復活させている指揮官の狙いはどこにあるのか。

 鎌田、伊東、遠藤らが先発出場予定

 

 エルサルバドル戦から中4日で迎えるペルー戦の顔ぶれが大幅に変わる。
 前日練習に先駆けて試合会場内で行われた記者会見。森保監督が具体的に言及した。
「同じようなシステムで入って、というところから、今日の練習を見て最終的に決めるが、選手のところは大幅に変えながら試合に臨みたいと考えている」
 予想される交替は6人。久保建英(22、レアル・ソシエダ)→伊東純也(30、スタッド・ランス)。堂安律(24、フライブルク)→鎌田大地(26、アイントラハト・フランクフルト)。上田綺世(24、セルクル・ブルージュ)→古橋亨梧(28、セルティック)、守田英正(28、スポルディング)→遠藤航(30、シュツットガルト)らだが、最前線に1トップ、中盤の底にアンカーを配置する基本的なシステムは変わらない。
 エルサルバドル戦に続いて[4-1-4-1]システムを採用。16日に韓国代表を1-0で下し、士気を高めて来日したペルーに臨む。冒頭で名前をあげた選手では伊東が右ウイング、鎌田が右インサイドハーフ、古橋が1トップ、そして遠藤がアンカーに入る。
 第2次森保ジャパンの初陣だった3月シリーズは、1-1で引き分けたウルグアイ、1-2で逆転負けを喫したコロンビア両代表戦でともに[4-2-3-1]システムでスタートした。ただ、選手たちにとって[4-1-4-1]は未知のシステムではない。
 カタールW杯出場をかけたアジア最終予選の途中から、森保監督は[4-2-3-1]でほぼ固定されてきたシステムを突然変えた。当時は[4-3-3]と呼ばれたが、前線の「3」の左右を中盤の選手とカウントすれば[4-1-4-1]となる。同義語と言っていい。
 しかし、カタールW杯が迫っていた昨年9月のドイツ遠征で、指揮官は[4-1-4-1]を封印。ボランチを2枚置く[4-2-3-1]へと戻し、さらにW杯本番では[3-4-2-1]も併用。グループリーグでドイツ、スペイン両代表を撃破している。
 システムの選択肢が広がったなかで、ここにきて[4-1-4-1]の封印を解いたのはなぜなのか。指揮官の狙いはインサイドハーフの顔ぶれに反映されている。

 

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