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オリックスが3年連続15度目の日本シリーズ進出を決めた(オリックス公式Xより)
オリックスが3年連続15度目の日本シリーズ進出を決めた(オリックス公式Xより)

「評論家泣かせ」の59年ぶり関西対決…阪神かオリックスか。日本一を手にするのはどっち?

 

 28日からの日本シリーズは59年ぶりの関西ダービーとなった。
「熱いゲームを絶対にやる。みんなが待ち望んでいた関西シリーズ。本当に熱く盛り上げたいと思う」
 CS優勝インタビューで中嶋監督は、そう約束した。
 その一方で公式会見では阪神の印象を聞かれ「セ・リーグのことなので…すみません」と多くを語らず、交流戦では甲子園で対戦して2勝1敗の対戦成績を残しているが、「3試合だけなんで。僕はその時、体調不調で出てないので全然わかりません」 と話すにとどめた。この時、中嶋監督は体調を崩してベンチには入らず、水本勝己ヘッドコーチが監督代行として指揮を執っていた。
 6月13日の第1戦は、山本由伸が8回を2安打無失点に抑え、山﨑颯一郎につないでオリックスが2-0完封勝利。第2戦は阪神が先発・曽谷の立ち上がりに4点を奪うなどして8-3で快勝してやり返した。第3戦は、オリックスが9回まで1-2で負けていたが、その時の虎のストッパー湯浅から土壇場で頓宮が同点ソロ、杉本が決勝ソロを放し1イニング2本塁打で逆転勝利していた。  
 中嶋監督は、囲み取材では、「幸い同じ関西で阪神の記事がめちゃくちゃ出る。ファームの記事まで出るので,色々と情報が入ってくる」と、オリックスの扱いが小さい関西のメディアへの皮肉をこめつつ、阪神を意識して研究を進めていることを明かした。公式会見で多くを語らなかったのは「関西シリーズ」を盛り上げるための中嶋監督の戦略のひとつなのかもしれない。
 では日本シリーズはどうなるのか?
 元千葉ロッテでユーチューバーとしての人気の里崎氏は、こういう見解を持つ。
「今の段階で予想は難しい。ファイナルステージ突破の立役者とも言える杉本と紅林が出れるか、出れないかで大きく違ってくる。日本シリーズは先発が5枚あれば足りるので、オリックスが山本、宮城、田島、山崎、東、曽谷と6枚いて、阪神も村上、大竹、伊藤、才木、西、青柳と揃っていて、ここは互角。中継ぎの層と質もそう変わらない。差があるとすれば打線。CSの戦いだけを見れば、オリックスに若干分があるかなと見ていたが、引っ張った2人が、この状況になった。首位打者の頓宮についてもDHで出れるのか、代打でしか使えないのかによってチームの戦力は違ってくる。機動力については、阪神がオリックスよりも上だったが、その原動力となる近本、中野の1、2番コンビが、CSでは不調だった(共に1安打ずつだけ)。いうならば、どちらも万全な状態とは言えない中で、日本シリーズを迎える。この1週間で、どこまで調整、整備が進むのか。そこを見てみないとまだ予想はできない」
 ハッキリとモノを言う里崎氏には、珍しくシリーズの勝敗予想を先延ばしにした。

 

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