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オリックスが3年連続15度目の日本シリーズ進出を決めた(オリックス公式Xより)
オリックスが3年連続15度目の日本シリーズ進出を決めた(オリックス公式Xより)

「評論家泣かせ」の59年ぶり関西対決…阪神かオリックスか。日本一を手にするのはどっち?

 パの野球に詳しく元阪神OBでもある池田親興氏も「ほぼ互角。勝敗も展開もまだ読めない」と言葉を濁す。
「投手力は5分。杉本、紅林の2人が万全であれば、CSでの両チームの調子を見る限り、打線はややオリックスが上かなと見ていた。だが、2人の出場が確定的でない状況を考えると阪神が打線でオリックスを上回って逆転する可能性もある。岡田監督はバランスのいいチームに仕上げた。打てなくとも、岡田監督は攻めどころを知っている。四球でつなぎ、非常に高い集中力で1点を取る野球ができる。ただ山本や、この日、素晴らしい投球をした宮城らは、プレッシャーの中でも四球を出さないので、そのせめぎ合いがどうなるのか。いずれにしろ、頓宮も含めて直前までオリックスのケガ人の回復状態をチェックしなければ、勝敗は読めない」
 評論家を泣かせる状況の中で、巨人、楽天、西武らで参謀を務め、来年からイースタンリーグへの参戦が内定している新潟アルビレックスベースボールクラブ監督の橋上秀樹氏は、「2人のケガはオリックスにとって大きなマイナス要素。両チームの力は拮抗しているが、過去2年の日本シリーズの経験値の分だけオリックスが有利かも」と予想する。
「日本シリーズにはCSとは違ったプレッシャーがある。緊張からかレギュラーシーズンとは投球内容が違ってしまった村上、大竹らが、その経験をプラスに変えることができるかどうか。CSでは広島が、阪神打線の四球からのつなぎを食い止めるために、レギュラーシーズンとは配球を変えてきた。阪神は、そこを逆手にとって早仕掛けをして成功、第3戦では、再び四球を絡めて得点した。そういう野球は短期決戦に適しているが、オリックスの投手陣は、セの他チームとは違って四球からは簡単に崩れない。いずれにしろ第7戦までもつれる投手戦、ロースコアの接戦が続くだろう」
 オリックス有利説を掲げる橋上氏だが、「阪神は京セラドームを準本拠地にしているし、甲子園でも、京セラドームでもファンの後押し、球場の雰囲気は阪神が圧倒するのでは?」と見ている。それでも中嶋監督は、自らの現役時代の甲子園体験をもとに「ベンチにいてて(試合に)出てない時には、凄く多いなとは思ったけどね。オレだけかもしれないが試合出ているとあまり関係ない。応援のすごい圧を感じることもあまりなかった。集中しているときに聞こえます?」という話をしていた。
 関西ダービーで主役となるのは、連覇を狙うオリックスか、それとも38年ぶりの日本一を狙う阪神か。血を血で洗う激戦のシリーズとなることは間違いない。
(文責・RONSPO編集部)

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