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WBC王者のフューリー(左)が元UFC王者のガヌー(右)にダウンを奪われる失態(ロイター/アフロ)
WBC王者のフューリー(左)が元UFC王者のガヌー(右)にダウンを奪われる失態(ロイター/アフロ)

「この判定おかしくない?」「総合格闘家が勝っていた!」異色マッチでWBC世界王者フューリーが元UFC王者ガヌーにまさかのダウンを奪われるも僅差判定勝利に識者の間から異論噴出!

 一方のガヌーは胸を張った。
「気分は最高だ。思い通りにいかなかったが、まだ発展途上。言い訳はしない。やられるという意見もあったが、やられなかった。初めてのボクシングマッチ。あとちょっとのところで届かなかったが、もっとハードなトレーニングを積んで強くなってまた戻ってくる」
 6連勝中で敵無しだったUFCでは、パンチが売り物だったとはいえ、ボクシングは素人。それが短時間のトレーニングで世界王者を追い詰めたのだから満足だ。
 データ会社のコンピュボックスによると、フューリーはトータルで223発を放ち71発をヒット、ガヌーは231発を放ち、59発がヒット。パワーパンチに限ればフューリーが86発中32発を着弾、ガヌーが116発37発が着弾と、世界王者を上回っていた。
 当然、ガヌーがダウンを奪いながらも、僅差で敗れた判定結果については、ファンや識者の間から異論が出た。元IBOスーパーミドル級世界王者のクリス・ユーバンク・ジュニア(英国)は、こうXにポストした。
「リングサイドから見ていると、ガヌーが試合に勝ったと思った。彼は侵略者であり、より重いショットを着弾させ、ノックダウンを獲得した」
 無敗の元5階級制覇王者、フロイド・メイウェザー・ジュニア(米国)が引退後にボクシングルールで対戦してTKO負けを喫した元UFCの2階級制覇王者のコナー・マクレガーは、米TNT Sportsの取材に答え、「フューリーはガヌーに奪われたダウンが後頭部への打撃だと主張しているが、私は、その意見を受け入れない。本当にいい左フックだった。あれはフェアプレーだ。フューリーは強い男だが、フランシス(ガヌー)もとても強いので、彼を傷つけることができなかったんだ」と、ガヌーの健闘を称えた。
 また元WBA、WBC、IBF世界ヘビー級王者のレノックス・ルイスも、SNSに、「ライオンはサメがジャングルに入ってきて、危うく自分を倒しそうになるのを許さない。ガヌーの株は上がった。フューリーは幸運な勝利。フューリーの株は下がった」と、暗にガヌーが優勢だったとの見方を示した。
 ただ両者に再戦の契約はなく、フューリーの次のターゲットは、ウシクとの4団体統一戦となる。両者のインタビューが終わると、リングサイドで観戦していたウシクがリングに上がり、フューリーが「すぐにでもやろう」と呼びかけ、ウシクも「よしやろう!」と応じた。2人の頂上決戦は、約2か月後の12月23日に同じく、このサウジアラビアのキングダムアリーナで予定されているが、観客の盛り上がりは今いちだった。英国のザ・サン紙など海外メディアによると、フューリーは、このガヌー戦で日本円にして100億円以上のビッグマネーを手にしたという。
(文責・RONSPO編集部)

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