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“ボールガール事件”のブズコバが名コーチをつけて全豪OPに挑む。地元メディアはダークホースと予想(写真・AP/アフロ)
“ボールガール事件”のブズコバが名コーチをつけて全豪OPに挑む。地元メディアはダークホースと予想(写真・AP/アフロ)

え!あの“ボールガール事件”のブズコバが全豪OPのダークホースだって?…地元チェコメディアが予想…SNS上での非難は沈静化

 加藤がボールを相手コートへ返すと、それがボールガールを直撃。審判が加藤組に警告を出すと、ブズコバ組が「ボールガールから血が出ている」や「わざとやった」と執拗に抗議。一転して加藤組に失格が宣告された直後に、2人がベンチでほくそ笑む姿がネット上で拡散され、スポーツマンシップに著しく反するとして世界中から非難された。
 一時は沈黙を貫いたブズコバは、7月のウィンブルドン選手権前にSNS上で反撃を開始。チェコメディアに対しては「彼女がすべてを引き起こし、私たちを敵に回し、さらに悪者にした」と非は加藤にあるなどと指摘し、さらなるバッシングを招いた。
 ソリベストルモとともにヒールとなり、ブズコバがSNSを更新するたびに非難が殺到した。だが、その炎上騒動も昨秋くらいからようやく沈静化した感があり、今回の記事に対するSNSでの反応も荒れていない。ただ、テニス界を騒がせた“ボールガール事件”を、ブズコバもソリベストルモもまだ公式に謝罪していない。何かをきっかけとして、また炎上騒ぎが再燃する可能性はゼロではない。
 14日からは全豪オープンがメルボルンで開幕する。すでに組み合わせが発表されている女子シングルス1回戦でブズコバはリンダ・ノスコバ(19、チェコ)との同胞対決に臨む。前哨戦のブリスベン国際でベスト4に進んだ成長著しい難敵が相手だが、前出の『Aktualne.cz』は記事をこう締めている。
「多くの専門家が、ブズコバをグランドスラム開幕戦のダークホースと見ている」
 昨年からブズコバが力を入れてきたシングルスで勝ち進めば話題にはなるが、3回戦では第1シードで優勝候補のイガ・シフィオンテク(22、ポーランド)と対戦する組み合わせとなっていて、優勝のダークホースとは言えないだろう。また今大会には“産休”で2022年の全米以来、競技から離れていた元世界ランキング1位の大坂なおみ(26、フリー)が復帰、1回戦で世界20位のカロリーヌ・ガルシア(30、フランス)と対戦するため、話題性も大坂にもっていかれる。やはりブズコバが注目を集めるのは女子ダブルスで、出場を予定している加藤・スーチャディ組と全仏以来の再戦の可能性が出てきた時かもしれない。

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