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大騒動となったメッツのアジアツアーの波紋が広がっている(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
大騒動となったメッツのアジアツアーの波紋が広がっている(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

「多くの人を失望させ嘘をついた!」4万人の香港で出場せず“ガラガラ”の国立でプレーしたメッシに中国から激怒の声

 インテル・マイアミのアジアツアーは、サウジアラビアで1月29日にアル・ヒラル、1日にはアル・ナスルと対戦してから香港入りした。メッシも両試合に出場していたが、4日の香港選抜戦ではベンチ入りするも、最後までピッチに立たなかった。
 香港の主催者によれば、怪我でない限り、メッシは香港選抜戦に出場する契約を交わしていたという。こうした状況下で、時間の経過とともにスタジアムの雰囲気が悪化。終了直後には最低1000香港ドル(約1万9000円)のチケット代を払っていた、約4万人の観客から「返金しろ!」と罵声が浴びせられ、インテル・マイアミの共同オーナー、元イングランド代表のデビッド・ベッカム氏(48)も容赦ない大ブーイングの標的になった。
 チームは5日に来日し、6日には都内で記者会見が行われた。ベッカム氏やMFセルヒオ・ブスケツ(35)、FWルイス・スアレス(37)らが相次いでキャンセルしたなかで、ただ一人登壇したメッシは香港選抜戦を欠場した理由をこう語っている。
「サウジアラビアでの1戦目で内転筋に違和感を覚え、2戦目は様子を見ながら終盤だけ出場した。MRI検査では怪我は確認されなかったが、違和感は続いていた。どのような試合でも起こりうることだが、非常に残念な結果になってしまった」
 メッシはさらに、神戸戦に出場するかどうかも明言を避けていた。
チケット購入者を不安にさせていたなかで、騒動の渦中にいたメッシを出場させた理由を、メッシの古巣バルセロナだけでなく、アルゼンチン代表監督も務めた経験を持つヘラルド・マルティーノ監督(61)は、神戸戦後の取材対応を行わなかったメッシに代わってこう語っている。
「昨日午後のトレーニングで非常に調子がよかったので、終わった後にメッシと話し合い、今日の試合では30分限定で出場することを決めていた」
 マルティーノ監督はさらに、香港選抜戦の欠場についてこう語っている。
「香港のファンのみなさまが、メッシが出場しなかった状況に大いに失望されたことも理解できる。ただ、香港選抜戦に関しては、メッシを起用するにはあまりにもリスクが大きすぎた。なかなか出場させることが難しかった。チームとしては、彼にはアジアツアーの全4試合に出てほしいと思っていたが、残念ながら欠場という形になった」
 違和感が怪我につながりかねないからこそ、大事を取ってメッシを欠場させた。しかし、香港や中国のファンは納得がいかない。例えば香港メディアの『東方日報』は「メッシが香港と中国のファンをさらに失望させた」と神戸戦を報じた。
「後半開始とともにメッシがアップを始めたとたんに、オンラインの掲示板には『金を返せ』といった書き込みが急増し、実際にピッチに立ってからは『メッシは自らに火を放った』とメッシを糾弾するものに変わった。ネガティブなメッセージは、神戸戦を生配信していたインテル・マイアミの公式YouTubeチャンネルにもあふれ返った」

 

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