
前中日マルティネスの移籍最有力候補に巨人急浮上…キューバ情報精通記者が報道…阪神“大山資金”で横浜DeNAとの一騎打ちか?!
マルティネス争奪戦の巨人の対抗馬は横浜DeNAだ。
過去にユリエスキ・グリエルを獲得した経緯がありキューバとの太いルートがある。10月上旬の時点で、ロメロ記者は「ライデルは少なくともあと1シーズンは日本に留まる。彼との契約に興味を持っている複数のチームと交渉中だ。横浜DeNAとソフトバンクが有力視されている」と報じていた。
横浜DeNAはなぜか2年連続で防御率1点台の中継ぎ右腕のJB・ウェンデルケンと来季の契約を更新しなかった。制球には問題の残る右腕だが、そのウェンデルケンのリリースと、マルティネスの自由契約を受けて、関係者の間からは「すべてが符号する。マルティネスの獲得にメドが立ったからウェンデルケンを手放したのだろう」という声があがっていた。
今季は、横浜DeNAの守護神は森原康平が務め、58試合登板、防御率2.41、2勝6敗11ホールド、29セーブの成績を残したが、シーズンを通じてコンディションを維持できずストッパーのポジションから外れた時期もあった。6敗という数字も問題だった。“下剋上日本一”を果たしたものの、レギュラーシーズンは3位に終わった横浜DeNAが来季のリーグ優勝に向けてマルティネスをストッパーに固定できれば、森原をセットアッパーに使え、残留の決まったローワン・ウィックらが控えるブルペンの厚みと質は盤石なものとなる。
さらに巨人が“大山資金”なら横浜DeNAには“今永資金”がある。昨年オフに今永昇太がポスティングシステムを使ってカブスと4年総額5300万ドル(約79億2000万円)の契約を結んだため球団に982万5000ドル(約14億7000万円)のポスティングフィーが入った。その“今永資金”をマルティネスの獲得資金にまわすことができる。
ロメロ記者は、10月の時点で「少なくとも1つのチームが、1シーズンあたり800万ドル(約12億9000万円)から1000万ドル(14億9000万円)のオファーを出している」とも報じていた。
巨人と横浜DeNAの“一騎打ち”の様相となったマルティネス争奪戦の行方は、どちらがより好条件を提示できるかというマネーゲームになるだろう。セ・リーグの来季の優勝の行方さえ左右することになる激しいオフの“前哨戦”である。