
「ふざけんな!犯人を特定して出禁に」井岡一翔の世界戦での一部ファン“暴走行為”に元チャンプ内山高志氏が激怒…JBCも「見過ごせない暴挙」と再発防止に乗り出す意向
もしビール缶が当たった人が怪我でもすれば、立派な傷害罪が成立するだろう。大相撲では、入場者に配付される取組表に「座布団や物を投げて人に怪我をさせた場合は、暴行罪・傷害罪に該当する場合があります。物は絶対に投げないようお願いいたします」という注意書きが印刷されている。
試合を管理していたJBCも「事態を重く受け止めています」と、この内山氏の訴えに耳を傾けた。
「2、30年前は、試合後に興奮した観客からいろんなものが飛び交うこともありました。水が降ってきたこともありました。ただ今では、会場内ではビールなどの缶の飲み物は、紙コップに移し替えて販売していますし、警備員も配備されていてこういう危険な行為はほぼ見られなくなっていました。それだけに見過ごせない暴挙です。他のお客さんが怪我をする危険性もあります。我々は捜査機関ではないので、今回行為を起こした人の特定をすることは難しいですが、たとえば、外から持ち込めないように、入場の際に厳しくチェックをするとか、場内での呼びかけで、注意を促すなど、今後、こういうことが起きないようにプロモーターの方々にも協力をお願いしていきたいと考えています」
今後、再発防止への努力を進めることを明かした。
昔は、試合の興奮度に比例して、丸めたパンフレットなどがよくリングへ投げ込まれていた。興奮したファンがリングに乱入することもあった。帝拳代表である浜田剛史氏が1986年7月24日に両国国技館でWBC世界スーパーライト級王者のレネ・アルレドンド(メキシコ)に挑み1ラウンドKOでベルトを奪った試合では、升席に用意されていた座布団が乱れ飛んだ。現在の両国でのボクシングの興行では、座布団は置かれないようになっている。井岡とマルティネスの激闘に水を差した“暴挙”を二度と許してはならないだろう。