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広島の新井監督が仕掛けたホームスチールが裏目に藤川監督との“遺恨”が背景?(資料写真)
広島の新井監督が仕掛けたホームスチールが裏目に藤川監督との“遺恨”が背景?(資料写真)

奇襲が裏目!なぜ広島の新井監督は「自分のミス」と猛省のホームスチールを仕掛けたのか…「2秒50」の投球時間と「腹に据えかねるものがあった」阪神の藤川監督との“遺恨”が背景に?!

 阪神はさらに7回にも二死一、三塁で、中野のセンターへ抜けそうな打球を絶妙のポジショニングをとっていた菊池に横っ飛びで止められたが、一塁走者の近本にスタートを切らせていたため、セカンドへトスすることができず、3-1とリードを2点差に広げた。
 広島打線は、ホームスチールの失敗以降、湯浅、桐敷、石井の鉄壁のリレーの前に沈黙。奇襲が裏目に出て連敗を喫することになった。
 前出の評論家の一人は、その新井監督が仕掛けた奇襲の裏には、藤川監督との“遺恨”が影響しているのでは?と推測した。
「あくまでも推測でしかないが、新井監督の采配は阪神ベンチを意識しているように見えた。隙をつく機動力野球が広島の伝統ではあるが、前回に甲子園で死球を巡る騒動があり、先輩監督として、藤川監督に野球観の違いを示そうと空回りしたのかもしれない」
 今回の3連戦では、試合前のメンバー交換の際に、新井監督と藤川監督は、握手こそするものの、互いに目を合わさなかった”冷戦”が話題になった。1、2戦とその異常な状態が続き、3戦目となる18日に、やっと目を合わせると、スタンドから拍手が起きた。ただ両監督ともに”鉄仮面”のように無表情だった。
 4月20日の甲子園での阪神ー広島戦の8回に坂本が、岡本のスッポ抜けた変化球を頭部に受けて、激高した藤川監督がベンチを飛び出し、両軍が入り乱れて、あわや乱闘騒ぎになる“事件”があった。その“遺恨”がこの試合前のメンバー交換の際の”冷戦”に発展したと見られていた。
 スポーツ各紙の報道によると、新井監督は「前回ああいうことがあって、こちらとしては謝罪をしてたんだけど、ああいうふうに来られたら、自分もチームを預かる者として、また年長者として腹に据えかねるものがありました」と認めた上で、「私がとった行動に対して不快に思われたファンの方とか、また心配していただいたファンの方には申し訳ないと思っています。もうこれで終わりです」と、ファンに対して謝罪した。
 一方の藤川監督は、「質問にあがること自体が会見としてはふさわしくない」と、報道に対しての問題発言を残してなんら説明もせず“だんまり”を決め込んだ。
 5月の首位攻防戦は、広島の1勝2敗で阪神とのゲーム差は1.5に広がった。両軍の次戦は、交流戦前最後のカードとなる5月30日からのマツダスタジアムでの3連戦。両監督は、試合前のメンバー交換で、笑顔で握手を交わすのだろうか。

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