
復帰後2度目の“リアル二刀流"となった大谷は1回を2三振無失点(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
「まだ完全復活はどうなるかわからない」大谷翔平が2度目のリアル二刀流で1回2奪三振無失点もロバーツ監督は先行きに懸念?!…打撃は三塁打&26号2ランのメジャー史塗り替える大爆発
だが、まだ6月のリハビリ登板である。
ロバーツ監督が「誰にもわからない」と語るのも当然だろう。肝心の大谷自身には、不安などなく、完全復活への手応えがある。
「思っていたより早めに復帰できている。明日以降の反応を見ながら徐々にイニングを増やしていければ元の状態以上に戻れるんじゃないか。そういう自信は出てきている。まだまだ直さないといけない点は多いが、ひとつひとつ改善したい」
そして何よりマウンドに立つことで、体が温まりリズムをつかんだのか、バットの方が大爆発した。1回、3回と2打席連続で三振を喫したが6回に四球を選び、マックス・マンシーの逆転グランドスラムにつなげると、7回には、無死満塁から一塁線を破る走者一掃の三塁打。
8回には一死一塁から8試合ぶりとなる26号2ランをマークした。左中間のフェンスギリギリの打球が、日本人の親子が差し出したグローブに当たってインフィールドに跳ねかえってきたため、リプレー検証となったが、本塁打と認定された。本塁打をゲットできなかった子供は号泣。中継アナも、気の毒がったが、リアル二刀流で大谷が三塁打&本塁打を放ったのは、2023年5月15日のオリオールズ戦以来キャリア2度目で、MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によると、この125年間のメジャーリーグの歴史の中で、投手が三塁打&本塁打を複数回達成したのは、初めての快挙だという。またリアル二刀流での5打点は大谷の自己最多記録だ。
さらにもう一つの記録も生まれていた。1番打者がチーム開幕79試合目で26本塁打に到達したのは、1996年のブラディ・アンダーソン(オリオールズ)に並ぶ29年ぶりの最多記録だという。
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