
「巨人はこのままではBクラスで終わるぞ!」大物OBが阪神と8ゲーム差引き離された古巣に警鐘鳴らす「発奮を促した阿部の退場劇も選手に届いていない」
プロ野球のセ・リーグは阪神が怒涛の8連勝で独走態勢に入っている。連覇を狙う巨人は現在借金「1」の3位だが首位阪神とのゲーム差は「8」に開いている。巨人OBでヤクルト、西武で監督 として日本一に輝いている広岡達朗氏(93)は「このままではBクラスで終わるぞ!」と警鐘を鳴らした。
「コロコロ打線を変えていれば点を取れない。頼れるのは丸」
連覇を狙う巨人が苦しんでいる。1日からの阪神3連戦はすべて1点差ゲームだったが3連敗。3日の第3戦は、開幕から31試合連続無失点を続けていた絶対的守護神のマルティネスが打たれて敗戦投手となった。
東京ドームに戻っての広島との初戦こそ山崎の力投と代打キャベッジの一発で1-0で辛勝したが、5日の第2戦はグリフィンの好投むなしく0-0で12回引き分け。6日の第3戦に至っては2-1で迎えた9回に大勢が2点を奪われてのまさかの逆転負け。マルティネスは阪神戦で左膝に打球を受けた影響なのか、この広島3連戦では登板しなかった。
とにかく点が取れない。この6試合で無得点に終わった試合が3試合。残りの3試合も2点以上取れていない。4番岡本が抜けた穴を未だにカバーできていないというのが現状だ。
巨人OBの広岡氏は、強く警鐘を鳴らした。
「このままなら4位、Bクラスで終わるぞ」
広岡氏は「阿部は勉強が足りん」と一刀両断にした。
「岡本の穴が響いているが、あれだけコロコロ打線を変えていれば点は取れない。阪神を見てみろ。1番から5番まで固定されているじゃないか。吉川や増田の4番はありえない。じゃあ誰が4番か。現実問題としてはいない。無理かもしれないが、チームで頼れる打者は丸くらいしか見当たらない。とにかく我慢して打線を固定することだ」
岡本が離脱して以来、迷走しているのは4番打者だ。キャベッジが22試合、吉川が15試合、丸が7試合、増田陸が3試合、大城が1試合任されたが、未だに固定はできていない。
「泉口が出てきてはいるが、外国人やFA補強に走り、若手を育ててこなかったツケが回ってきている。楽天の宗山や西武の渡部みたいな大学時代からすでにプロのレベルでプレーできていたルーキーも獲得できていない。フロントにも問題はある」
広岡氏の厳しい指摘は続く。
また広島戦から3人制に戻したが、一時期採用していた甲斐、岸田、大城、小林の捕手4人制にも反対意見を唱えた。
「捕手4人制などありえない。他の選手を一人入れた方がいい。もう甲斐もいらない。序盤戦こそまだ相手チームにデータが揃っていなかったので打てていたが、もうしっかり対策をされてからは止まってしまっている。岸田を主軸に使えばいい」