
「うわあ!最高だ」と指揮官が驚嘆し「生体力学な輝きの名場面」と米メディアが称える…大谷翔平が“超高速魔球”スプリンカーを打ち4試合連続本塁打の日本人メジャーリーガー初の記録
ドジャース大谷翔平(31)が22日(日本時間23日)、本拠地でのツインズ戦でメジャー屈指の守護神ジョアン・デュラン(27)の「スプリンカー」と呼ばれる161キロの魔球を捉えて日本人メジャーリーガー初となる4試合連続アーチをマークした。5点を追う9回二死三塁からの36号2ラン。記録を知らなかったデーブ・ロバーツ監督(53)も「うわあ!最高だ」と驚愕。米メディアからは賛辞の言葉が並んだ。
日本時間24日には球団記録に並ぶ5試合連続の37号ソロを放つ
最後まであきらめない。日本人メジャーリーガー初の快挙は、5点差をつけられ敗色濃厚の9回二死三塁から生まれた。マウンドには8回途中から回跨ぎのデュラン。最速167キロを誇り、今季ここまで45試合に登板して防御率は1.62、5勝4敗15セーブをあげているメジャー屈指のストッパーで、本塁打は1本も打たれていない。USAトゥデイの名物記者のボブ・ナイチンゲールが7月末の期限までに怪我人続出で苦しむドジャースが緊急トレードで狙っている一人だと報じた右腕である。
大谷シフトでノーマークとなった三塁へ走者が進んだ直後の3球目だった。デュランは、スプリットとシンカーを組み合わせた161キロの“超高速魔球”「スプリンカー」を外角低めに投じた。大谷はそれを引き付けて逆方向へ打ち返した。打球はレフトスタンドの中段へ。ホームラン争いでダイヤモンドバックスのユジニオ・スアレスに並ぶ36号2ラン。デュランはマウンドで呆然。それでも点差が追いつかないとあって大谷は、ニコリともせずダイヤモンドを一周した。
大谷はキャリアで3試合連続本塁打は10度を数えたが、4試合連続は初。しかも日本人メジャーリーガー初の快挙だった。その記録に驚いたのは試合後のロバーツ監督だ。
米ドジャース専門サイト「ドジャーブルー」によると、その記録を記者から伝え聞いた指揮官は「そうなのか? うわぁ。いやぁ、あれは凄かったね。最高だった」と、驚嘆の声をあげた。
山本由伸が先発して、3失点に踏ん張りながらも敗戦したが、笑顔を浮かべこう続けた。
「相手は凄くいいピッチャー。デュランだよ。時速99マイル(実際は100.1マイルで161キロ)のスプリットを引きつけて打ったんだ。(逆方向の)左中間に打てていることも素晴らしい。ショウヘイは、毎晩のように自分の役割を果たしている。スコアボード(点差)に左右されずに全力でプレーしているんだ。毎試合出場して、いい打席をこなして、ホームランも打って、これで4試合連続だ。すべてが順調だし、言ったように打線にもようやく活気が出てきたと思うよ」
そう称えた。