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阪神の湯浅が2軍降格となった(写真・黒田史夫)
阪神の湯浅が2軍降格となった(写真・黒田史夫)

阪神の岡田監督と中日の立浪監督を悩ますWBCが縁のメジャー流フォーム改造…湯浅京己は“2軍落ち”で高橋宏斗は元の鞘へ

 阪神と巨人のオープン戦が23日、沖縄のセルラースタジアム那覇で行われ、連覇を狙う阪神が4-9で敗れた。プレ開幕戦の注目カードだったが、阪神は先発の伊藤将司(27)が7失点と炎上、また7回に登板した湯浅京己(24)が1イニングで4安打1四球2失点と崩れ、岡田彰布監督(66)は2軍降格を通達した。オフに米国で自主トレを行い、フォームを微調整したが、今のところフィットしていない。また中日も広島とのオープン戦で先発した高橋宏斗(21)が2回を2安打1四球で2失点。高橋もドジャースの山本由伸流のすり足のクイック投法がうまくいかず元に戻している途中だ。WBCへの参加がきっかけで取り組むことになったメジャー流のフォーム改造が指導者を悩ませている。

 

 湯浅がおかしい。
 巨人とのオープン戦の7回にマウンドに上がったが、松原、オコエ、山瀬に3連打を浴びた。いずれも140キロ台後半のストレート。ファウルも取れずに一発で仕留められた。一死を取ったが、2年目の育成の中田にセンター前に146キロのストレートを弾き返されて2点を失った。二死から四球を与えて再び満塁とされ、最後は、秋広をフォークの連投で空振りの三振に打ち取ったが、打者8人に対して空振りはゼロ。最速は150キロを超えたが、いとも簡単に打ち返されるのである。
 スポーツ各紙の報道によると、岡田監督は試合中に2軍行きを通達。「去年より悪い。いろんな面でやり直さなアカンのちゃう、もう一回」と再調整を指示した。
 湯浅は昨年オフに米国のアトランタで動作解析などの専門機関でトレーニングを積み、フォームの微調整に手をつけた。WBCへの参加がきっかけだった。肩肘への負担が、軽減するテイクバックがコンパクトなショートアームに変え、左足を途中で止める二段モーションをやめた。より上からボールを投げ下すおろすようになり、角度も変わり、本人は「出力が上がった」と手応えを感じていたが今のところフィットしていない。ある阪神OBは、「打者から見やすくなったのではないか」と指摘していた。
 岡田監督は、キャンプ初日から「全然ボールがきてへん」と、湯浅の変化を危惧していた。
 そして「アメリカに行くのはええけど、コーチなどに相談もなく、勝手に変えられてきたら、こっちは、どうしようもないやんか。自分で向上心を持って考えて行動することはええと思うけど、それが結果的にチームにとってマイナスになってしもうたら、しゃあないやん。結果が出ずに個人の給料が下がるだけで済む話とちゃうやんか。球団の対応も含め、これからもアメリカで自主トレをやろうとする選手は増えてくるかもしれんし、ちょっと考えなあかんと思うでえ」と疑問を投げかけていた。
 昨季の湯浅は、WBCに選ばれた影響と怪我が重なり、2軍調整の期間も長く、15試合登板、0勝2敗8S、防御率4.40の成績に終わっていた。オリックスとの日本シリーズで劇的な復活を遂げ、岡田監督は、クローザーの岩崎の勤続疲労と年齢を考慮し、今季の湯浅の飛躍を楽しみにしていたが、今のところ期待を裏切り、計算に入れることができない状況となっている。

 

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