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9.14名古屋決戦に向けて井上尚弥はかつて拳を交えたタパレスとフェザー級世界ランカーの中野と10回のロングスパー(写真・大橋ジム提供)
9.14名古屋決戦に向けて井上尚弥はかつて拳を交えたタパレスとフェザー級世界ランカーの中野と10回のロングスパー(写真・大橋ジム提供)

「タパレスに(アフマダリエフと)対戦した時の話も聞いてイメージも膨らんできた」井上尚弥が9.14名古屋決戦を前に元統一王者とフェザー東洋王者と超豪華な10回スパーを敢行

 プロボクシングのスーパーバンタム級の4団体統一王者の井上尚弥(32、大橋)が21日、大橋ジムで元WBA&IBF世界同級王者のマーロン・タパレス(33、フィリピン)とOPBF東洋太平洋フェザー級王者でWBC同級7位の中野幹士(30、帝拳)と各5ラウンドずつ計10ラウンドのロングスパーリングを行った。大橋秀行会長(60)が報告したもの。井上は9月14日に名古屋のIGアリーナでWBA世界同級暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(30、ウズベキスタン)との防衛戦を控える。

 タパレスはアフマダリエフに2-1判定勝利している

 以下はスパーリング後の井上の一問一答
ーー試合前のこの時期は予定通りの10ラウンドか
「そうですね。スパーリング内容もイメージ通りにできましたね」
ーータパレスが練習パートナーとして仕上げて来日している
「もう、すごく練習になっていますね。そこはちゃんと練習パートナーとしてきてくれたと思う」
ーータパレスからアフマダリエフの技術面などの情報提供あったのか
「何度かありましたね。まあ、当たり前というか対策のために来てもらっているので。対戦した時の話も聞いて自分自身のイメージも膨らんできましたね」
 タパレスは2023年12月に井上に10回KO負けをして王座を失ったが、その2つのベルトは同年3月にアフマダリエフに2-1判定勝利で奪ったもの。アフマダリエフ陣営は「負けていなかった」と主張しているが、タパレスは、アフマダリエフの実力を熟知している。
―帝拳ジム勢のサウスポー王者たちともスパーリングしている
「順番的に今日は中野選手でした。みんなアフマダリエフをイメージしやすいというか。アフマダリエフは1つのボクシングスタイルではないから。足も使えるし、攻撃もできるしというボクシングをしてくる。いろいろな選手とスパーをやって、いろいろな想定をしているという感じです」
―帝拳ジムに2回の出げいこした成果は?
「思っていたような気持ちというか、緊張感を味わえましたね。アマの時以来の訪問で、プロでは初めてだったので。ジムの雰囲気は変わっていなかったですね。やった意味はすごくありました」
 井上は、環境を変えて緊張感を保つため帝拳に乗り込んで13年目ぶりの出稽古を敢行しれいた。WBOアジアパシフィック・フェザー級王者で、WBA同級4位の藤田健児、日本バンタム級王者でWBA世界同級4位の増田陸と拳を交えた。
 大橋ジムでは、この中野とWBOアジアパシフィック同級王者でWBA同級4位の村田昴とスパーリングを行ってきた。
―今後の調整は?
「まだまだスパーリングはやっていく。スパーリングで仕上げていく。いつも通りに順調です。変わらずに仕上げていると言えます」

 スパーリングをチェックした大橋会長は「疲れがピークに来ている3週間前に10Rのスパーリングでしたが疲れを感じさせない出来でした」と、調整が予定通りに進んでいることを明かしている。

 

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