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井上尚弥は東京ドームでのネリ戦で1回にダウンを奪われるものの計3度のダウンを奪い6回で仕留めた(写真・山口裕朗)
井上尚弥は東京ドームでのネリ戦で1回にダウンを奪われるものの計3度のダウンを奪い6回で仕留めた(写真・山口裕朗)

「井上尚弥はネリよりも小さく見えた」3階級も違うのに全米でモンスターvs“精密マシン”ロマチェンコ論争が沸騰

 プロボクシングのスーパーバンタム級の4団体統一王者の井上尚弥(31、大橋)が東京ドームで元2階級制覇王者のルイス・ネリ(29、メキシコ)を6回TKOで沈めた試合の波紋が広がっている。今日12日には豪州で元3階級制覇王者のワシル・ロマチェンコ(36、ウクライナ)と元ライト級3団体統一王者のジョージ・カンボソス・ジュニア(30。豪州)がIBF世界ライト級王座決定戦で戦うが、3階級も違う井上とロマチェンコの対戦論争が盛り上がっている。

 元世界王者の見解は

 井上vsロマチェンコ。
 井上が1ラウンドにダウンを奪われるものの冷静に対応して2、5、6ラウンドとダウンを奪い返してネリを倒し、ロマチェンコが豪州で約1年ぶりの復帰リングに上がるタイミングが重なって、3階級も違うにもかかわらず2人のビッグネームの対戦論争が全米を騒がせている。
 2人の対戦を熱望する一人が、ジャーナリストのガレス・A・デイビス氏だ。同氏はトーク番組の中で井上の強さをこう絶賛した。
「彼は今私の中でナンバーワンだ。疑念の余地はなく、彼の振る舞い、堂々とした姿、フットワーク、パンチ、決断力、パワーのすべてがモンスターで、階級を上げても相手をノックアウトできるだけのパワーを持っている」
 米の権威あるリング誌がパウンド・フォー・パウンドのランキング1位に井上を選んだが、同氏もその意見を支持するという。
 だが、同氏は、F1ドライバーのルイス・ハミルトンやゴルファーのタイガー・ウッズらを例にあげて井上の世界的な知名度がまだ足りないことを指摘し、スーパースターになるためには、米国で名のあるボクサーと試合を行うことが必要だという考えを展開させた。
「もしかしたら彼はフェザー級で戦い、そこで素晴らしい対戦相手を見つけるかもしれない。例えばロマチェンコと戦えるかもしれない。その戦いを想像してみよう。ロマチェンコvs井上はどうだ」
 ロマチェンコは20戦17勝(11KO)3敗の成績を持ち、精密マシンの異名をとる完成度の高いボクサー。北京五輪、ロンドン五輪を連覇してプロに転向し、史上最速記録を狙って2戦目でWBO世界フェザー級王者のオルランド・サリド(メキシコ)に挑戦したが判定で敗れた。だが、2014年の3戦目に同王座決定戦でゲーリー・ラッセル・ジュニア(米国)に判定勝利して世界王者になると、2016年に同スーパーフェザー級王座、2018年にWBA世界ライト級王座決定戦で帝拳に所属していたホルヘ・リナレスを10ラウンドKOで下して3階級制覇に成功した。 
 2020年にテオフィモ・ロペス(米国)との3団体統一戦に判定で敗れたが、2021年に中谷正義(帝拳)を9ラウンドKOで下して再起。昨年5月にデビン・ヘイニー(米国)とのライト級の4団体統一戦に挑むも判定で敗れ、今回のカンソボス戦が復帰戦、即世界戦となっている。ロマチェンコは5年前に日本で開催されたWBO総会に出席するために来日したことがあり、井上と対面、互いにエールを交換した。
 井上vsロマチェンコ論争にまともな意見を述べたのは元WB0世界スーパーライト級王者で、敗れはしたもののマニー・パッキャオ(フィリピン)、アミール・カーン(英国)、エロール・スペンス・ジュニア(米国)らトップボクサーと激闘を繰り返したクリス・アルジェリ(40、米国)だ。ProBox TVの『Deep Waters』で両者の対戦についてこう語った。

 

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