
大谷翔平のリーグ優勝決定S登板日を巡って米メディアの見解が割れる…ローテー優先の第1戦か、打撃復活配慮の第2戦か…ロバーツ監督の決断は?
一方で対照的に第2戦先発有力説を強く打ち出したのがMLB公式サイトだ。
まだ対戦相手は鈴木誠也、今永昇太のいるカブスか、それともフレディ・ペラルタ、クリスチャン・イエリッチを擁するブリュワーズか、決まっていないが、同サイトは「どちらでもドジャースの方針に大きな影響はないだろう」とした上で、こう続けた。
問題は大谷の“二刀流”の負担をどう最適化するかだ。とくに前シリーズでは打撃が低調だっただけに、このバランスは重要なテーマとなる。大谷を第2戦に登板させ、そのあとに休養日を挟むスケジュールが有力視されている」と、第2戦先発説を主張した。同サイトが問題にしたのは大谷のディビィジョンシリーズでの打撃不振だ。
今回の4試合での成績は18打数1安打、9三振で打率.055。唯一の1安打はタイムリーだったがフィリーズが繰り出してきた左の3投手に翻弄された。
ロバーツ監督が、「失投を仕留めきれていない。ちょっと迷いがあるように見える。スイングの判断、つまり“打つ・打たない”の決断が理想的なレベルにない」と5打数ノーヒットに終わり、敗れた第3戦後に苦言を呈したほど。
同サイトは、「大谷の次回登板のあとに休養日を挟むことを優先すれば、打撃面の調子を取り戻す助けになる可能性が高い。それはワールドシリーズ連覇を狙うチームにとって極めて重要だ」として第2戦先発の根拠とした。
同サイトの見解では、第1戦(13日)がブレイク・スネル、第2戦(14日)が大谷で、第3戦(16日)が山本由伸、第4戦(17日)がグラスノー、第5戦(18日)に中4日でスネル。ただ「第6戦(20日)、第7戦(21日)までにもつれた場合にやや複雑になる」と見ている。
大谷が第6戦に登板すれば中5日。今季は2度しか経験していない、また「第7戦に山本が登板できるかどうかも不透明。彼はメジャーで中4日登板を一度も行っていない」という。
大谷が第1戦にもってくれば、第6戦は中6日と休養十分の先発となるが、その場合、第2戦がスネル、第3戦が山本、第4戦がグラスノーで、第5戦の先発が不在となる。ブルペンに回しているエメット・シーハン、あるいは、今季限りでの引退を表明しているクレイトン・カーショーを先発させるしかなくなる。そう考えると大谷を第2戦の先発させることが最も合理的だが、果たしてロバーツ監督はどんな決断を下すのだろうか。