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2025年ドラフトでのロマン枠
2025年ドラフトでのロマン枠

今日ドラフト!横浜DeNAが「ポスト宮崎」として狙う浦和学院の“怪物三塁手”藤井健翔ら…元ヤクルト編成部長が選ぶ「化けたら面白い」ロマン枠の6人

 韋駄天タイプの中で選んだのは近大の野間翔一郎だ。1m80、75Kg、左投げ左打ちで、レフトを守り、50mが5秒7。大阪桐蔭では2年秋からレギュラー。今秋は4割を打って首位打者を獲得している。
「とにかく速い。スローイングもいいし、代走から守備固めのスペシャリストとしてアピールできる。将来的には中日の岡林勇希のようなスタイルを目指してもらいたい」
 投手では、阪神の石井など、近年のドラフトでロマン枠の人材の宝庫とされる独立リーグから2人がリストアップされた。
 一人は徳島インディゴソックスの篠崎国忠。1m93、100Kgの大型右腕で、最速は157㎞。今ドラフト候補では最速タイだ。東京の修徳高校を卒業してまだ2年目の20歳。メジャーからも目をつけられている。
「1m93の長身から投げ下ろすボールには角度があり、スピードガンの数値が出るだけでなく球質としてノビがある。かなりの回転数ではないか。まだ制球力に不安定さは残るが、球威でカバーできるし、ノビシロを感じる。まさにロマン枠にピッタリの素材」
 左腕なら神奈川フューチャードリームスの冨重栄二郎だ。東海大相模―国際武道大時代は、ほぼ無名だったが、社会人のバイタルネットを経て、神奈川に入ってから急成長。最速は151キロで、スライダー、カット、フォークが持ち球で、今季10試合に先発して奪三振率は10.40。狙って三振が取れる。
「左打者の外角へラインに乗ったボールを投げ込むことができる。コントロールもいいし、抜き球を効果的に使えてそれほど腕も緩まず、空振りが奪える。左打者の被打率がかなり低い。先発はもちろん左のワンポイントとして即使えるのではないか」
 投手ではもう一人、東洋大の1m84、92Kgの本格右腕、島田舜也の名前があがった。最速155キロで、チームが二部に落ちていた昨年秋に防御率0点台で、MVPを獲得して一部昇格の原動力となった。今秋は東都で6試合に投げて防御率は2.40。
「今流行のショートアーム。その小さいテイクバックからロケットみたいな角度のあるボールを投げるので打者がタイミングが取り辛い。ストレートとフォークの腕の振りも同じで三振も取れる。力むとボールが浮き、制球力を乱すのが課題だが、ロマン枠というよりも、外れ1位、あるいは2位で消える素材」
 島田は日ハム、楽天などが上位指名候補としてリストアップしている。運命の2025年のドラフト会議のスタートは本日午後4時50分。果たしてどんなドラマが待ち受けているのだろうか。

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