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横浜DeNAのバウアー(背番号96)が広島打線に攻略され2回7失点KO
横浜DeNAのバウアー(背番号96)が広島打線に攻略され2回7失点KO

なぜバウアーは広島戦で7失点“炎上”したのか…「球種がバレていた?」「高めゾーンを使うメジャー流は通用しない?」極秘で予定していたヤクルト戦の中4日登板は白紙へ

 横浜DeNAの元サイヤング賞投手のトレバー・バウアー(32)が16日、横浜スタジアムで行われた広島戦で来日3度目の先発マウンドに上がったが、一発を含む8安打7失点と“大炎上”して2回でKOとなり2敗目を喫した。ストレートは最速157キロをマークしたが、広島打線に高めに浮いたストレートを狙われ、変化球にも対応された。本人は「不運だ」と受けとったが、三浦大輔監督(49)は「何かある」と意味深発言。球種がバレていたという声もあり、9日の巨人戦の7失点に続く失態でメジャー流の高めゾーンを使う投球術が日本では通用しない可能性も高くなってきた。チームは泥沼の6連敗。水面下でバウアーを中4日で21日のヤクルト戦に先発させるプランが進んでいたが、その予定も白紙に戻った。

 いきなり5連打高めのストレートを狙われる

 

 超大物メジャーリーガーが2度も続けて“まさか”の失態を曝け出した。
 連敗ストップを託したバウアーが2回で7失点KO。元サイヤング賞投手が、2試合連続で炎上し、防御率が8.40まで急落するなど誰が予想できただろうか。
「投げたボールをことごとくコンタクトされた」
 初回一死から野間に153キロの見逃せばボールのインハイのストレートを捉えられ、ライトフェンス直撃の二塁打。続く秋山の打席での暴投で三進を許し、カウント2-2から山本のサインにクビを3度振って選んだカットボールをライト線に運ばれた。
 打者2人で先制され、マクブルームにも0-2と追い込んでからベルト付近の外角スライダーをレフト線に引っ張られた。連続二塁打で2失点目。さらに西川にも153キロの高めのストレートを狙い打ちされた。ライトスタンドへの2ランである。6番の坂倉にもショートへの内野安打を献上し、衝撃的な5連打を許すことになった。
「向こうも対策をしてきた。それに順応したが、さらに順応された。真っすぐ、カーブ、スライダーと、いろんなボールを投げたが、ヒットの8本中、6、7本は、フェアになった打球がことごとくヒットになった。右に抜け、左に抜け…そうなるとなかなか立ち直るのは難しい」
 イニング間に頭を整理し直したが、2回に入っても立ち直れない。
 先頭の韮澤を追い込んでから、また外角高めのストレートを狙われた。左中間二塁打。バントで三塁に送られ、菊池はセカンドゴロに打ち取ったが、牧のバックホームがそれた。怪我の野間に代わって途中出場していた堂林に四球を与え、秋山にまたカウント0-2からナックルカーブを逆方向へ運ばれて三遊間を破られた。これで6失点目。
 4番のマクブルームにも、ナックルカーブを引っ張られて7失点。なんとか後続は断ったが、球数は69球に達しており、三浦監督は、その裏のバウアーの打席で代打を送り、来日最短の2回KOとなった。
 バウアーは「ベリー(非常に)」という単語を5度使い「不運だった」と繰り返した。確かに菊池のセカンドゴロは野選になり、秋山のタイムリーは、うまくバットコントロールされたものだったが、8本中、5本の長短打は、バットの芯で捉えられていた。
 現実を直視できていない。元サイヤング賞投手のプライドなのだろうか。
 バウアーは、こうも続けた。

 

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