• HOME
  • 記事
  • 野球
  • 韓国が「奇跡の同点アーチ」で対日本11連敗を免れるも12与四球の大乱調で引き分けに終わり「勝てたかもしれないのに残念」と同国メディアの評価は真っ二つに割れる!
韓国が1点を追う9回二死から巨人の大勢に同点アーチを浴びせて引き分けに持ち込んだ(写真・スポーツ報知/アフロ)
韓国が1点を追う9回二死から巨人の大勢に同点アーチを浴びせて引き分けに持ち込んだ(写真・スポーツ報知/アフロ)

韓国が「奇跡の同点アーチ」で対日本11連敗を免れるも12与四球の大乱調で引き分けに終わり「勝てたかもしれないのに残念」と同国メディアの評価は真っ二つに割れる!

 日本代表対韓国代表の「侍ジャパンシリーズ」第2戦が16日に東京ドームで行われ、7-7で引き分けた。15日の第1戦で4-11と逆転負けを喫し、日本戦の連敗が「10」に伸びていた韓国は9回二死からキム・ジュウォン(23、NCダイノス)が起死回生の同点アーチ。韓国メディアは11連敗を免れた劇的な一発を称える一方で、4つの押し出しを含めて12もの四球を与えた投手陣を「最後は盛り上がったが、勝てたかもしれないと思うと非常に残念だ」と嘆くなど、引き分けの評価は二分した。

 「ドラマチックという言葉が真っ先に思い浮かんでくる試合」

 ひと振りで敗戦ムードを一掃した。
 1点ビハインドで迎えた9回裏。日本の6番手でマウンドに上がった大勢(26、巨人)の前にわずか3球で二死となった直後だった。左打席に立ったキム・ジュウォンが、カウント1-1から真ん中低目に投じられた155kmの直球を完璧に捉える。鋭い打球音を残した一撃は右中間最深部のスタンドに飛び込む起死回生の同点弾となった。
 後続打者が空振り三振に終わり、試合は規定により7-7で引き分けた。負けていれば日本戦における連敗が「11」に伸びていただけに、韓国メディアの『Xportsnews.com』は劇的な展開となった第2戦を「9回二死から飛び出した奇跡のホームランで、韓日戦の泥沼連敗を免れた」とポジティブに伝えた。
「韓国代表チームは2015年11月のWBSCプレミア12の準決勝で勝利したのを最後に、日本代表に10連敗を喫していた。15日の第1戦のように3点を先制しても、最終的には逆転負けを喫する試合も少なくなかったが、そうしたトラウマを断ち切った点で、引き分けとはいえども第2戦は大きな意義があった」
 別の韓国メディアの『Sports Seoul』は、試合後の記者会見で突如として号泣したキム・ジュウォンのコメントも伝えている。
「日本に到着した翌日に、私の母方の祖父が亡くなったという知らせを受けました。私は祖父からたくさんの愛を受けて育ってきました。家族からは『心配しないで試合に集中してほしい』と言われた私は、とにかく日本との試合で自分が持っているすべてのものを出そうとアプローチし続けました。最後の打席で最高の結果を出せましたし、このホームランを祖父に捧げたいと思っています」
 もっとも、手放しで喜んでいるわけではなかった。前出の『Sports Seoul』は別の記事で「最後は盛り上がったが……」と次のように言及している。
「ドラマチックという言葉が真っ先に思い浮かんでくる試合だった。エキサイティングだったとも言えるだろう。しかし、非常に残念な点もある。もしかすると、日本に10年ぶりに勝てていたかもしれないからだ」
 試合は3回裏に韓国が一挙3点を先制した。しかし、直後の4回表にすぐに同点とされる。一死満塁から佐々木泰(22、広島)の中前打で1点を返すと、さらに続いた満塁のチャンスで石上泰輝(24、横浜DeNA)と五十幡亮汰(26、日本ハム)が四球を選ぶ。まさかの連続押し出しで試合はあっけなく振り出しに戻った。
 韓国が再び1点をリードして迎えた5回にも3点を失う。二死満塁で佐々木が押し出し四球を選んで同点とすると、石上が一、二塁間を破って2走者を迎え入れた。8回には森下翔太(25、阪神)も押し出し四球を選んでいる。

 

関連記事一覧