井岡一翔の大晦日WBA世界バンタム級挑戦者決定戦はトランプ政権のベネズエラ上空閉鎖措置でどうなる?!対戦相手はベネズエラの国内王者
WBAはベネズエラのマラカイに本部があったが2007年に政情が不安定となるとパナマのパナマシティに移転したほど。
バンタム級の戦いが盛り上がっている中で、井岡のバンタム級転級初戦には注目が集まっているだけに、関係者だけでなく井岡自身も一安心だろう。
15勝14KO1敗の戦績を持つオルドスゴイティは、荒っぽく攻撃的なタイプ。スイングが大きく隙だらけだが、井岡自身が「今まで培ったテクニックだったり、感性だけではたぶん対応しきれないと感じています」と語ったように、未知のバンタム級で、パワーに巻き込まれ、ペースをつかみそこねる危険性もなくはない。それでも負けるわけにはいかないだろう。
17日に行われたWBA世界バンタム級の団体内王者統一戦は、井岡の予想通りに正規王者の堤聖也(角海老宝石)が5階級制覇王者で暫定王者のノニト・ドネア(フィリピン)を激闘の末、判定で下した。
そしてリング上から「今日の内容で大きなことは言えない。統一戦はやらなければならない試合だが、決まらなければ是非そっちの挑戦を受けたい」として「スーパーフライ級からバンタム級にあげてくるレジェンド」と言い、井岡との対戦を熱望した。
「一番ワクワクする対戦相手。僕が学生の時から見てたチャンピオン。人としての憧れを持ってる選手と、僕がチャンピオンとして戦える機会は他にないじゃないですか」とも付け加えた。
一方、井岡は「誰と一番やりたいかと言えば拓真選手。評価的にも一番高い」と、那須川天心(帝拳)を判定で下してWBC世界バンタム級王者となった井上拓真(大橋)への挑戦を熱望した。
堤―ドネア戦の激闘を見て井岡の気持ちに変化があったのか。ただ大晦日の大一番をクリアしなければ何も始まらない。まずは無事来日が決まったベネズエラ人を倒してバンタム級での存在感を示す覚悟だ。

