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那須川天心のボクシングデビューに米メディアも注目(写真・山口裕朗)
那須川天心のボクシングデビューに米メディアも注目(写真・山口裕朗)

「メイウェザー戦とは別人の自信」全米メディアは那須川天心のボクシングデビュー戦勝利を絶賛…「インパクトのある勝利」

 無敗のキックボクサー那須川天心(24、帝拳)のプロボクシングデビュー戦、スーパーバンタム級6回戦が8日、有明アリーナで行われ、日本バンタム級2位の与那覇勇気(32、真正)に3-0の判定で圧勝した。2回には、右フックでダウンを奪い、4回には猛ラッシュを仕掛け、全ラウンドを通じてステップワークを駆使してほぼ被弾のないディフェンステクニックを披露しての完勝。今回の試合は、ESPNで全米に配信されたこともあり、2018年の大晦日に無敗の“レジェンド”フロイド・メイウェザー・ジュニア(米国)とエキシビションマッチを戦った格闘家として知られる天心のプロボクサーとしてのデビュー戦に米メディアも注目した。

 「順調なスタートを切った」

 

 米スポーツ専門のラジオ局「TalkSPORT」は、「メイウェザーにKOされた後に涙を見せたキックボクサーの那須川天心が、プロボクシングのデビュー戦で勝利し、容赦のない攻撃を放つ」との見出しを取り「天心が土曜日の東京で与那覇勇気を相手のデビュー戦をインパクトのある戦いぶりで勝ちプロボクサーとしての戦績を1勝0敗とした」と伝えた。
 同メディアは、「このキックボクシングの天才はメイウェザーとエキシビジョンマッチを戦ったことが最もよく知られている」とした上で、まず体重差のある中での無謀なエキシビションマッチで、1ラウンドでTKO負けを喫した5年前のメイウェザーとの戦いについてこう回顧した。
「このアイデア(エキシビジョンマッチ)は地球上で最も知られたメイウェザーとリングを共にすることで無敗の期待の若手の名を世界へと大きく広めるためのものだった。しかし、その計画は狂った。大きな声援を送った日本の観客は、この男(那須川)が、国で新たな象徴的存在になることを期待していた。だが、メイウェザーは那須川を3度ダウンさせ、試合を1ラウンドで終わらせた。37000人のファンたちが自分たちのヒーローが残忍な180秒で叩きのめされるところを唖然と目撃しアリーナは静まり返った。那須川はカメラの前で涙を見せ、メイウェザーは勝利のダンスを始めた」
 記事は、そのメイウエザー戦から今回のデビュー戦に結びつけて「あの屈辱にもかかわらず、日本のスター(の那須川)は、キックボクシングのキャリアを続け、44勝0敗の戦績を築くことで巻き返してきた。彼は今、現代における最も偉大なキックボクサーの1人だが、ボクシングへ戻ってくる必要性を感じていた。東京での土曜日、那須川は判定で与那覇を(キックボクシングの試合と同様に)破った。メイウェザーとの戦いのリングで涙を見せた20歳の少年とは別人のように自信が見られ、圧倒的な24歳だった」と判定勝利の試合内容を絶賛。
「那須川は相手からダウンを奪い、流血させ、6ラウンドの間、容赦がなかった。スコアカードは59-55、60-53、60-53だった。那須川のプロボクシングの旅路がどこへ向かっていくのかは定かでないが彼は順調なスタートを切った」と好意的に報じた。

 

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