高校サッカー5人の次世代ヒーロー候補…1m90の超大型FW、“和製”イニエスタ、世代屈指のスーパーGKやJリーグ内定逸材まで
■久保 遙夢[群馬・前橋育英3年/DF/184cm・70kg]
空中戦を含めた対人守備で無類の強さを発揮し、的確な読みを駆使したカバーリングで失点のピンチを未然に防ぐ。2年生ながら最終ラインで威風堂々とした存在感を放った久保遙夢は、前橋育英の前回大会優勝の大きな原動力になった。
最上級生になった昨年はU-18日本代表にも選出されたセンターバックは、昨夏に練習参加した名古屋グランパスからオファーを勝ち取る。卒業後の加入内定が発表された昨年10月には、名古屋を介して自信にあふれたコメントを発表している。
「自分の特長である対人守備、ヘディングの強さを存分に発揮し、名古屋グランパスの勝利に貢献できるよう全身全霊で闘います」
連覇を目指した今大会は、初戦だった2回戦で神戸弘陵(神戸)に1-2で屈した。募らせた不完全燃焼の思いを、プロの世界で前へ進む力に加えていく。
■松田 駿[青森・青森山田3年/GK/185cm・76kg]
長い手足を含めたサイズの大きさを駆使したシュートストップと正確なロングフィード。2年生から世代屈指のゴールキーパーの呼び声が高かった松田駿は、6月の段階で卒業後のファジアーノ岡山への加入内定を勝ち取った。
8歳年上の兄・陸(東京ヴェルディ)の背中を追いかけ続け、プロになる夢を成就させた将来の守護神候補は、今ではこんな思いを抱いている。
「自分がかつて兄の背中を追いかけてきたように、今度は子どもたちが自分の背中を追いかけてくれるような選手を目指します」
最上級生になった昨年はキャプテンを拝命。初戦敗退を喫した前回大会の悔しさを晴らそうと臨んだ今大会は1回戦で初芝橋本(和歌山)に大勝したものの、優勝候補同士の激突となった大津(熊本)との2回戦で0-2と苦杯をなめた。高校時代に残した不完全燃焼の思いも成長への原動力に変えながら、戦いの舞台をプロへと移す。
■福島 和毅[鹿児島・神村学園3年/MF/162cm・60kg]
視野の広さを駆使した状況判断力と、局面を打開するアジリティーの高さ。巧みにボールをキープしたかと思えば、鋭いドリブルや的確なパスを繰り出す変幻自在なプレースタイルは、小柄なサイズを含めてスペイン代表で一時代を築いた名手を連想させる。
そして、誰よりも福島和毅自身が憧れの存在として、J1のヴィッセル神戸にも在籍したアンドレス・イニエスタをあげる。幼い頃からレジェンドの動画を教材にして技を磨いてきた司令塔は、アビスパ福岡への加入会見でこんな夢も語っている。
「将来はスペインリーグで活躍する選手になりたい」
神村学園は昨夏のインターハイで初優勝を果たしている。悲願達成の原動力になった福島は高校最後の戦いで、FC町田ゼルビア内定のFW徳村楓大、いわきFC内定の中野陽斗らの仲間たちと「夏冬二冠」を合言葉に水口(滋賀)との3回戦に臨む。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

