神戸が6月6日に国立でバルサと親善試合を行うが、退団濃厚のイニエスタの日本ラストマッチとなる可能性が高い(資料写真:松尾/アフロスポーツ)
神戸が6月6日に国立でバルサと親善試合を行うが、退団濃厚のイニエスタの日本ラストマッチとなる可能性が高い(資料写真:松尾/アフロスポーツ)

6.6国立バルサ戦がイニエスタの日本ラストマッチ?!

スペインの名門バルセロナとJ1のヴィッセル神戸が6月6日に東京・国立競技場で国際親善試合を行うことが9日、両チームから発表された。バルセロナが4日予定のラ・リーガ1部最終節を終えた直後に来日し、神戸が3日と10日のJ1リーグ戦の合間を縫い、さらに7日の天皇杯2回戦の日程を変更させてまで実現させる異例の対戦。今夏での神戸退団が報じられている元スペイン代表のレジェンド、MFアンドレス・イニエスタ(38)の古巣との対戦が、神戸でのラストマッチとなる可能性が高まっている。

 天皇杯の日程を特別に変更してまで開催

 

 スペインメディアで先行報道されていた、バルセロナと神戸が6月6日に東京・国立競技場で対峙する国際親善試合が、両チームから相次いで正式発表された。
 先に発表したのはバルセロナ。日本時間9日夕方に日本語版公式ツイッター(@fcbarcelona_jp)を更新し、日本語で「バルサ イン ジャパン」と綴られた、桜が舞う国立競技場をバックにした親善試合の告知ポスターを公開。さらに次のようにつぶやいた。
「Konnichiwa Japan:こんにちは、日本」
 クライマックスを迎えたラ・リーガ1部の首位を独走しているバルセロナは、6月4日にアウェイでセルタとの最終節を戦う。カタルーニャ州バルセロナに本社を置き、ラ・リーガのなかでもバルセロナに関するニュースを多く取り上げるスポーツ紙「MUNDO DEPORTIVO」によれば、バルセロナは敵地ビーゴから直接日本へ向かう計画を立てているという。
 ラ・リーガ1部の最終節全体が、3日に前倒しされる可能性もある。しかし、いずれにしても来日からほとんど時間をおかずに試合に臨み、さらに現状で神戸との1試合しか組まれていない点も合わせて、異例ともいえる強行スケジュールとなるのは間違いない。
 続いて神戸がクラブの公式HP上で、試合会場と19時半のキックオフ時刻を発表した。もっとも、肝心のチケット購入方法などの詳細は「決定次第、発表いたします」とされた。さらに異例なのは、先駆けた別のリリースで天皇杯2回戦の日程変更が発表された点だ。
 本来ならば神戸は7日にホームのノエビアスタジアム神戸で、AC長野パルセイロ(長野県代表)とAS. Laranja Kyoto(京都府代表)の勝者との2回戦に臨む予定だった。しかし、この日程ではバルセロナと6日に対戦するのは物理的にほぼ不可能となる。
 そこで神戸は、天皇杯を主催する日本サッカー協会とJリーグに日程変更を打診。天皇杯実施委員会の協議を経て、会場と19時のキックオフ時刻はそのままで、開催日を1週間後の14日に順延する特例措置が9日に決定。これを受けてバルセロナ戦を正式発表した。
 今シーズンのJ1では、7月17日から8月4日まで中断期間が設けられている。すでにブンデスリーガ1部で11連覇が目前に迫っている強豪バイエルン・ミュンヘンと、スコットランドリーグで連覇を達成したばかりのセルティックの来日が決定している。

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