ジョコビッチが引退示唆?「私のテニス人生は素晴らしい旅路だった」完敗で4大大会最年長V偉業を逃した38歳レジェンドが「別れの挨拶」と海外報道…「今後のスケジュールを決める気はない」
試合後の記者会見でも、ジョコビッチの去就に注目が集まった。母国セルビアメディアの『B92』は、来年の全豪オープンでリベンジを期すのか、と問われたジョコビッチが「出場するかどうかはわからない」と明言を避けたコメントを伝えている。
「様子を見たい。偽ったり、事実を曲げたりはしない。この1年か1年半、何が起こるのかはわからない。かつては2028年のオリンピックまでプレーしたいと言ったが、年間1大会かもしれない、2大会かもしれないし、10大会かもしれない。今は今後のスケジュールを決める気はない。唯一の願いは家族と一緒に過ごすことだ。次のステップや大会について考える余裕はない。これが本心だ。ただ、オーストラリアには戻ってくる。それが選手としてなのか、別の形になるのかはそのときに考えよう」
ジョコビッチが最後に四大大会を制し、通算優勝回数を男女最多タイの「24」としたのが2023年の全米オープン。その後は2024年のウィンブルドン、そして今回の全豪オープンと決勝でともに16歳年下のアルカラスに屈している。
ジョコビッチが全豪オープン決勝で敗れるのは、11回目で実は初めてだった。試合後の記者会見では金字塔を打ち立てたアルカラスだけでなく、準決勝でフルセットにもつれ込む死闘を制したヤニック・シナー(24、イタリア)の名前も挙げながら、ジョコビッチは男子テニス界の今後にも言及している。
「彼は決定的な場面でことごとく私のサービスをブレークして試合の流れを変えた。彼がまだ22歳だなんて本当に信じられない。すでにグランドスラムを7度も制覇し、今も驚異的な成長を遂げている。世界ランキング1位で、将来は間違いなく殿堂入りする選手に敗れたのだ。勝利に値した彼を心から祝福したい。彼にはすべてが可能だし、24歳のシナーとともにこれからも頂点を争っていくだろう」
年齢が一回り以上も下の若手たちの時代に移って久しいとの見解を示しながら、ジョコビッチはこんな言葉も会見で残している。
「私自身はここ数年で、グランドスラムでの期待値を大きく下げた。プレッシャーやストレスから解放される点で、グランドスラムで優勝候補と見なされないのも悪くない。だからこそ決勝に進んだときには、かえってモチベーションが上がるんだ」
今回の全豪オープンのように、年内に待つ四大大会、全仏、ウィンブルドン、そして全米ではそう簡単には踏み台にならない、という決意が込められていたのか。17歳で初出場した2005年大会から17年。ジョコビッチにとって22回目の全豪オープンは、現役続行と引退との間で揺れ動く心情を感じさせながら幕を閉じた。

