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加藤組が女子ダブルスの3回戦で敗退。ブズコバ組との因縁の再戦は幻に終わった(過去資料写真・アフロ)
加藤組が女子ダブルスの3回戦で敗退。ブズコバ組との因縁の再戦は幻に終わった(過去資料写真・アフロ)

「不愉快な出来事の後でも彼女はファンを失っていない」母国メディアが“ボールガール事件”余韻で非難止まないブズコバ組を擁護…加藤組の敗退で因縁の再戦は実現せず

 テニスのウィンブルドン選手権女子ダブルス3回戦が10日に行われ、先の全仏オープンで失格となった加藤未唯(28、ザイマックス)とアルディラ・スーチャディ(28、インドネシア)組がシェ・シュウェイ(37、台湾)とバルボラ・ストリコバ(37、チェコ)組にストレート負け。同時間帯に行われた女子ダブルス2回戦では、全仏で加藤の失格を審判に訴えて世界中から非難を浴びたマリエ・ブズコバ(24、チェコ)とサラ・ソリベストルモ(26、スペイン)組が台湾ペアに快勝。ともに勝ち進めば準決勝でぶつかるはずだった因縁の再戦は実現しなかった。母国チェコのメディアはブズコバ擁護の報道を展開している。

 「またいい試合をしたい」と願っていたが…

 

 全仏から引きずる因縁に導かれたのか。ほぼ同じ時間帯に、隣接するコートで女子ダブルスに臨んだ加藤組とブズコバ組が明暗を分けた。
 第15コートで行われた3回戦では、ウィンブルドンでは初めてとなるベスト8を狙った加藤、スーチャディ組が涙をのんだ。休養と出産からともに今年4月に復帰したばかりの37歳のベテラン、シェとストリコバ組に5-7、6-7のストレートで敗れた。
 ストリコバとのペアで頂点に立った2019年大会を含めて、ウィンブルドンの女子ダブルスを3度制したシェと、女子ダブルス元世界ランク1位のストリコバ。2人の多彩なテクニックと巧みな試合運びの前に、最後まで思うようなプレーをさせてもらえなかった。
 第1セットは2-5の苦境から3ゲームを連取して追いついたが、第11ゲームはトリプルブレイクポイントを握りながらキープされて流れを断ち切られた。5-6で迎えた第12ゲーム。1回戦からすべてキープしてきた加藤のサービスをブレイクされた。
 第2セットもいきなり3ゲームを連取されながら、一度は3-3に追いつく粘りを見せた。スタンドから「頑張れ」と日本語の声援が飛ぶなかで、もつれ込んだタイブレークで4-2とリードを奪った直後から立て続けに5ポイントを失って力尽きた。
 加藤は、ティム・プッツ(35、ドイツ)とのペアで先の全仏の混合ダブルスで優勝した際のスピーチで「女子ダブルスで対戦したサラとマリエとも、またいい試合をしたいと私は願っています」と呼びかけていた。
 だが、ともに勝ち進めば14日の準決勝でぶつかるはずだった因縁のブズコバ、ソリベストルモ組との再戦は、幻に終わった。

 そのブズコバ、ソリベストルモ組は、隣接する第14コートで、チャン・ラティシャ(33、台湾)とチャン・ハオチン(29、同)組との2回戦に登場。第12シードに名を連ねている難敵を6-4、6-4のストレートで撃破してベスト16に進出した。
 女子シングルスにも出場していたブズコバは、前日9日の4回戦でチェコの同胞で、同年代のライバルでもあるマルケタ・ボンドロウソバ(24、チェコ)にフルセットの末に逆転負けを喫し、昨年に続くウィンブルドンでのベスト8進出を逃していた。
 チェコメディアの『iROZHLAS』によれば、通算で3戦3敗となったボンドロウソバ戦をブズコバは、次のように語っている。
「正直、この結果はとても嬉しい。新たな自分を見つけ、テニスを楽しめたので」
 さらに、敗退からわずか1時間半ほどのインターバルでワン・シュ(22、中国)とリンダ・ノスコワ(18、チェコ)組との1回戦に臨み、ストレートで快勝発進した女子ダブルスでの上位進出を、次なるターゲットに切り替えたとも語っていた。
「少し疲れていたけど、親友のサラと一緒にプレーしているし、いつもダブルスを楽しんでいる。まだ1回戦を終えただけだけど、すごくいい感じです」

 

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