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大変身の那須川天心がメキシコのレジェンドに挑む
大変身の那須川天心がメキシコのレジェンドに挑む

那須川天心に異変あり?!「もう迷いはない」4.11両国で”レジェンド”エストラーダに勝つ”秘策”「10センチの爆弾」の正体とは?

 本田明彦会長、亡くなった長野ハルマネージャーが培った「帝拳のボクシング」をベースに「踏み込み」に取り組んだという。
「踏み込みのいい選手が一発で終わらせる。短い距離でも小さい踏み込みロングでも必ず踏み込む。とにかく足を止まらせないようにさせた。3分間、ずっと動いていなければならない。それで変わってきたはず」
 天心が「パンチがない」と言われる根本的な原因がそこだった。
 ミット打ちの間に葛西氏は「歩け!」とも指示していた。
 さらに葛西氏は「ハイガード!」とも口酸っぱく言った。
「エストラーダは当て勘がいい。隙を作らないこと。だからガードが大事。ガードは守るためだけでなく攻めるためにもある。ガードをしているとパンチの固さが変わる。打っていない方のガードが軸になる。ガードがいい時ってKOパンチができますよ。今回はよくてKO。KOを狙っていれば判定でも勝てる。KO狙うボクサーでいい」
 葛西氏が、そう太鼓判を押した。
 天心も手応えを感じとっていた。
「人間として強くなったという部分がとても多い。一番きつかったかもしれないですね。自分で納得できたスパーリングっていうものが、なかなかできない状況もあり、ほんと試行錯誤しながら、近い距離や打ち合う距離は、正直、あまり得意じゃなかった。そこであえて足を止めて、今までできなかったことをできるようにするっていうのは怖いことじゃないですか。そこに日常生活の中でも取り組んできたっていうのは、自分の幅になる」
 試合での戦術変更と対応力も重要なポイントだ。
 井上拓真戦では1、2ラウンドは好スタートを切ったが、3ラウンドからプレスをかけられると、受けに回ってポイントを失い続けた。
 百戦錬磨のエストラーダは間違いなく拓真戦を参考に天心が嫌がることをやってくる。天心にスピード負けしてポイントを取られた時には、すぐに接近戦に切り替えてくる。その時、天心はどう対応するのか。
 葛西氏は「本田会長、浜田さんと相談しながら最後に僕がピシっと伝えるので心配はない」と言い、「拓真戦は、大橋ジムサイドの巧みさにやられたと思った方がいい。こっちが出遅れたんじゃなく向こう(の切り替え)が早かった」と振り返った。
「後悔はしたくないから早め早めに動く。先手です。守りも先に守れば先に攻められる。ボクシングの基本はアグレッシブな先手」
 そう戦術の方向性を明かした。
 天心自身も、戦術の切り替え、対応を「できる」と強弁した。
「今はもう迷いは一切ない。試合中に揺らいだりとか、一瞬の隙だったりを見せると、そこを突かれてしまう。そこを一切消してきて、どの局面でもできるぞという自信が出てきた感覚はある」
 その自信の根拠を尋ねると「崖の上から落とされた気がした。そこから“這い上がってこいよ”というメッセージを沢山いろんな人からもらったのでそこをしっかり登ってきた」」と精神的な話に結びつけた。
 つまり試合中に戦略を変えられるか、変えられないかは、内面的な問題が大きく影響しているとの自己分析だ。格闘技人生の公式戦で初めて負けを知った天心は、これ以上ない経験をしてきた。

 

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