代表26人を「だいたい決まっている」と明言した森保監督が最後まで悩んでいるのはどのポジションの誰と誰なのか?
その意味でも2人が間に合わなかった場合の代替構想も描いていく。
遠藤が不動の存在だったボランチには、3月シリーズで佐野海舟(マインツ)と鎌田大地(クリスタル・パレス)、田中碧(リーズ)、藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ)が招集された。4人のうち鎌田と藤田はシャドーでも併用されるため、所属するスポルティングで2月以降のすべての公式戦に出場し、コンディションを十分に上げている守田英正が、昨年3月以来の代表復帰を果たすケースも考えられる。
南野が主戦場としてきたシャドーは、多士済々のタレントがそろう第2次森保ジャパンの最大のストロングポイントでもある。
現状では左ウイングバックでもプレーできる三笘薫(ブライトン)と中村敬斗(スタッド・ランス)、右の堂安律(アイントラハト・フランクフルト)と伊東純也(ゲンク)と3月シリーズでも結果を残した4人が当確。左足ハムストリングの負傷が癒え、復帰が近い久保建英(レアル・ソシエダ)が加わってくる。
さらに欧州の残るシーズンでのプレーをチェックしながら、前線からのプレス要員にもなる前田大然(セルティック)、スコットランド戦で決勝点をアシストした塩貝健人(ヴォルフスブルク)、前回カタール大会代表の町野修斗(ボルシアMG)、パリ五輪世代の鈴木唯人(フライブルク)らを戦い方に応じて加えられる。
1月にブンデスリーガへのステップアップを果たした塩貝は、途中出場したスコットランド戦で上田綺世(フェイエノールト)と2トップを組んでいる。通常の1トップから得点が欲しい場面でのスクランブル要員としても期待がかかる。
第2次政権をスタートさせた2023年3月から、森保監督は選手層の厚さも求め、常に2チーム分を作れる陣容を追い求めてきた。それが奏功した結果がイングランド戦を含めた3月シリーズの連勝だったが、指揮官はこんな言葉も残している。
「親善試合には変わりないので、勝利に浮かれず、慢心にもならず、さらに成長しながらW杯に向かっていきたい。親善試合の結果がよかった分、W杯では相手のマークも厳しくなると思うので、厳しい戦いが待っているという覚悟を持っていきたい」
北中米大会に臨む代表メンバー26人を、森保監督は5月31日のアイスランド代表との壮行試合(MUFGスタジアム)前に発表したいとしている。今後は国内外の候補選手たちの動向をチェックしながら、最終的な絞り込み作業に入っていく。
(文責・藤江直人/スポーツライター)

