「歴代監督の遺産で優勝した藤川の真の手腕が試される」球界大御所が近本の骨折離脱で激震の阪神の”今後”を辛口解説…「もう優勝は盤石ではなくなった。私なら代役1番は森下だ」
阪神の近本光司(31)の出場登録が27日に抹消された。近本は前日の甲子園での広島戦で8回に高太一(24)に左手首に死球をぶつけられ、病院で検査したところ骨折と診断されていた。利き手の左手であることから、前半戦は絶望と見られる。不動の1番打者を欠く阪神は大丈夫なのか。巨人OBでヤクルト、西武で監督を務めた広岡達朗氏(94)に見解を聞いた。
前半戦は絶望か…利き手だけに最悪8月下旬の可能性も
阪神の近本光司(31)の出場登録が27日に抹消された。近本は前日の甲子園での広島戦で8回に高太一(24)に左手首に死球をぶつけられ、病院で検査したところ骨折と診断されていた。利き手の左手であることから、前半戦は絶望と見られる。不動の1番打者を欠く阪神は大丈夫なのか。巨人OBでヤクルト、西武で監督を務めた広岡達朗氏(94)に見解を聞いた。
阪神に激震が走った。
26日の広島戦。1-0で迎えた8回二死走者無しで、カウント0-2からの151キロのストレートがスッポ抜け、打ちに出ていた近本の左手首を直撃。その場でうずくまり激痛で動けなくなった。駆けつけた首脳陣と共にベンチへ下がり、病院に直行したところ骨折と判明。27日に出場登録を抹消された。
OB会長の掛布雅之氏が1986年4月20日の中日戦でドラフト1位の斉藤学からぶつけられた死球とまったく同じ個所。掛布氏は10日間でギプスを外して練習を再開して、5月16日の中日戦で、骨折箇所をテーピングでガチガチに固めて復帰したが、これは無謀な復帰だった。その影響で、その後ガングリオンなど左手首の故障に悩まされ、バッティングがおかしくなり、引退を早めた。掛布氏は、右投げ左打ちでスローイングへの影響がないため、無謀な復帰を実現させたが、近本の場合は、スローイングする側の利き手。今後の野球生命に影響が出ないような万全な復帰手順を踏むのであれば、1か月で復帰など不可能でほぼ前半戦は絶望だろう。梅野も2023年8月13日のヤクルト戦で左手首に死球を受けて骨折。梅野もスローイングする右手ではなかったものの復帰はかなわず、10月28日から行われた日本シリーズでは、当時の岡田監督が第6戦にベンチ入りさせたが、代走での起用チャンスがあればと考えてのもので、走攻守の復帰は間に合っていなかった。
繰り返すが近本は、利き手の骨折のため、もしかすれば前半戦どころから8月下旬から9月にズレ込む可能性もある。
阪神は1-0で広島に勝利し、首位のヤクルトが中日に3連敗したため、首位に浮上したものの、不動の1番打者を欠く阪神は大丈夫なのか。球界大御所の広岡氏は悲観的な見方をしている。
「投手陣では石井が大きな怪我をして、及川がファームでの再調整でいなくなっているが、阪神は層が厚く、ましてや1番から5番までを固定できている打力があるので、そう影響はなく、連覇は盤石なんだろうと見ていた。実際、ベストとは言えないが、藤川は中継ぎは桐敷やドリスを使ってやりくりしていたし、打線には得点力があった。だが、その打線の軸である近本がいなくなるとなると話が違ってくる。もう盤石ではなくなった」
広岡氏は、近本を高く評価していた。
「不動のトップバッター。12球団でナンバーワンだろう。トータルで3割前後を打ち、出塁率が高く、足があり、しかもチャンスにも強い。毎年春先はエンジンがかからないが、ここからというところだった」
今季もまだ打率は.250、得点圏打率は.227と上がってきていないが盗塁6はリーグ2位、四球12は同6位、出塁率.336は同12位だった。

