「中谷潤人が勝つには公式会見や前日計量で井上尚弥を怒らせるしかない」“ロマチェンコと戦った男”が5.2東京D決戦をユニーク予想
「中谷が勝つにはKOしかありません。井上はルイス・ネリ戦、ラモン・カルデナス戦で2度ダウンを喫しています。あれはいずれも左のフックのカウンターでした。井上の右に対して同時に放つ左のカウンターを徹底的にやってくると思っているんです。リーチ差の3センチ、そして長身の角度。この2つの利点で先に当たる可能性は十分にあります」
中谷は専門誌「ボクシングビート」で「ぶっ倒す」と宣言。ロス合宿からの帰国会見で「倒すというファイターの心を持っているのでそこはしっかりアクションを起こしていきたい」とKOを狙うことを明言している。
ただこの作戦が成功するためには条件があるという。
「このカウンター作戦を成功させるには、アフマダリエフの時のように警戒されると無理なんです。強引に井上が攻めてくる必要があります。ムキになって力むとガードが雑になるんです。左に対しての死角もあります。だから井上をムキにさせること、怒らせることが条件になってきます。“倒してやる”と前のめりにさせ、ロープを背にあえて打たせてそこにカルデナスのように左のフックを狙うこともできます」
ただ井上の公式練習の際に「倒しにいくのか」それとも「アフマダリエフ戦のようにポイントアウトを徹底するのか」と聞くと「どちらも選択肢にある」と答え、「ぶっ倒す」とは言わなかった。今のところ井上がムキになって中谷を倒しにくるシチュエーションはない。ネリ戦の時のように東京ドームの5万5000人の観衆がモンスターをハイテンションにして無謀な攻撃に向かわせる可能性も、一度、その雰囲気を経験した井上に求めるのも難しいだろう。
“ロマチェンコと戦った男”はこうユニークな提言をした。
「もし僕が中谷の立場なら、ここからの公式会見や前日計量でモンスターを怒らせるように挑発しますよ。僕ならやれることはなんでもします。それが彼のスタイルでないのなら、ルディ・ヘルナンデストレーナーが心理戦を仕掛けてもいいんじゃないですか。井上を普通じゃない状況に置かなければ勝ち目はない。でも井上に隙が生まれる展開を作ることができれば逆転のKOシーンを目撃できる可能性はあるんです」
中谷氏の予想は井上がこの試合に勝てば、ス―パ―バンタム級での最終標的とするWBC、WBA、WBO世界ス―パ―フライ級王者のジェシー“バム”ロドリゲス(米国)の予想に似ている。
バムは専門メディア「ファイトハブTV」のインタビューに答え、「井上が勝つと思う。経験が豊富だし、中谷より長く、この階級で戦っているからね。だから井上が有利だと思うけど、中谷にもチャンスはある。一発のパワーがあるからね」と予想していた。
運命のゴングまで残り3日。中谷氏が「挑発せよ」と提言する公式会見は30日、前日計量は5月1日に後楽園ホールでファンを集めて公開で行われ、いずれもLeminoの公式Youtubeで無料ライブ中継される。
英大手ブックメーカー「ウィリアムヒル」のオッズは井上勝利が1.25倍、中谷勝利が4.00倍のままとなっている。

