「来季シート決めていないチームは僕を起用すべきだ。連絡待つ!」電撃参戦で11位の角田裕毅がF1復帰を猛アピール…次戦イタリアGPもハジャー長期欠場を懸念するチーム判断で出場可能性も
F1の今季第12戦、オランダGPの決勝が23日に同国北部のザントフォールト・サーキットで行われ、レーシングブルズから電撃参戦した角田裕毅(26)が入賞にあと一歩及ばない11位でフィニッシュした。未知のマシンにぶっつけ本番で挑んでパドックを驚かせた角田を海外メディアは「レースセンスが依然として鋭い状態にあると証明」と評価。角田自身も来季のF1シート獲得へ向けて「来季のラインナップをまだ決めていないチームは僕を起用すべきだし、連絡をくれるべきだ」とアピールした。
「レースセンスが依然として鋭い状態にあると証明」
決勝を終えた直後の第一声は謝罪だった。
入賞圏内の10位を死守していた58周目に盟友ガスリーにオーバーテイクを許し、残り14周で追い上げるどころか差を広げられて11位でオランダGP決勝を終えた直後。角田は無線を介してレーシングブルズの担当レースエンジニア、アレックス・イリオポロス氏をはじめとするチームへこう伝えた。
「みんな、ごめん」
旧知のイリオポロス氏から「最後は悔しかったけど、裕毅の2026年最初のレースとしては本当に良かった」とねぎらわれた角田はさらにこう返した。
「あれは言い訳の余地がなかった。完全に僕のミスだった」
角田が悔やんだのは9番手を走っていた44周目。コースアウトするミスを犯して大きくタイムを失い、46周目でのピットインとタイヤ交換を余儀なくされた。その間にアストンマーティンのフェルナンド・アロンソ(スペイン)に抜かれ、さらに29周目に一度はオーバーテイクしていたガスリーに肉迫された。
実質的なワンストップ作戦で9位入賞を果たしたアロンソに徐々に差を広げられる。アルファタウリ(現・レーシングブルズ)でF1デビューした2021年のチームメイトで、その後も公私ともに仲が良い兄貴分の盟友ガスリーにもリベンジされた。
それでも気を取り直した角田は、F1公式サイトが伝えた決勝後のフラッシュインタビューで笑顔を介してこんな言葉を残している。
「できる限りのことはやった。あと一歩でポイント獲得を逃したのは残念だったけど、間違いなく今日のレースを本当に楽しめたし、今季において忘れられない思い出がたくさんできた。このマシンに飛び乗り、何も知らない状態からこんなにも早くペースを上げられるようにサポートしてくれたチームには心から感謝している」
角田に代わって今季からレッドブルへ昇格したアイザック・ハジャー(フランス)がサマーブレイク中にトレーニングの一環として取り入れているボクシングで左手首を骨折。オランダGPを欠場する事態を受けて、レッドブルは姉妹チームのレーシングブルズで好調を維持していたリアム・ローソン(ニュージーランド)を昇格させ、空いたレーシングブルズのシートには今季からリザーブ兼テストドライバーへ降格していた角田を指名した。

