
ロバーツ監督が示した佐々木朗希の“連投解除”は本当に可能なのか…ド軍に今季6勝0敗の敵将は「リーグに(ロウキを)出場停止にできないかお願いしてみる」とジョークを交えて警戒
いよいよ本日、日本時間14日(現地13日)にドジャースとブリュワーズのリーグ優勝決定シリーズがミルウォーキーで開幕する。デーブ・ロバーツ監督(53)は、前日会見でブルペンの救世主となっている佐々木朗希(23)の起用法に触れ、1イニング限定だが、まだ試していない連投を解除する考えを示した。また今季ドジャースに6勝0敗と相性のいい敵将のパット・マーフィー監督(66)は「リーグに(ロウキを)出場停止にできないかお願いしてみる」とジョークを交えて警戒した。
「ロウキは準備ができている」
やはりキーマンはロウキ・ササキなのだろう。
米映像メディア「ドジャーブルー」が伝えたロバーツ監督の前日会見の中で、佐々木の起用に関する質問が2つ出た。
ひとつは起用イニング数の問題。佐々木はフィリーズとのディビジョンシリーズ第4戦(日本時間10日)では、8回から投入され、メジャーでのリリーフ6試合目にして初の回跨ぎを3イニングに渡ってやってのけた。首位打者のトレイ・ターナー、56発男のカイル・シュワーバー、MVP2度のブライス・ハーパーらを擁するフィリーズの打者9人をパーフェクト。ロングリリーフが可能な適性を示したからだ。
だが、ロバーツ監督は「理想を言えば1イニング」と答えた。
「2イニング、あるいは3イニングとなると次の登板への影響が大きい。ただ、彼の存在がブルペン全体を安定させてくれているのは確かだ。ブルペン陣には、いろいろと苦労してきたけど、ここ1週間は、いい兆しが見えている。その中でもロウキの貢献が非常に大きい」
あくまでもフィリーズ戦の3イニングは勝てばディビジョンシリーズ突破が決まる大一番ゆえの特別起用だったことを明かした。
ポストシーズンに入り、先発ローテーからエメット・シーハン、タイラー・グラスノー、クレイトン・カーショーをブルペンに回して層を厚くした。グラスノーは先発と中継ぎの両刀起用でブルペン待機は限られているが、シーハンが複数イニングを投げられることが大きい。そこにアレックス・ベシア、アンソニー・バンダ、ブレイク・トライネン、ジャック・ドライヤーら本来の中継ぎ陣が、救世主的な活躍を見せている佐々木からの刺激を受けている。
さらに指揮官はまだ試していない佐々木の連投の可能性についても聞かれ、「彼はチームが求めるどんな形でも準備ができている」と、これまで禁止していた連投を解除する考えを示した。
「彼とはコミュニケーションを密にとっているが、“連投はどうか”といった特別な話はしていない。とにかく必要とされる状況になれば、彼はいつでも行く準備ができている。だから連投に関しても特に心配はしていない」