「今大会ナンバーワン。和製カーショーだ」大阪桐蔭の1m92ある“怪物2年生左腕”川本晴大が衝撃の14奪三振150球完封劇…元ヤクルト編成部長が高評価
センバツ高校野球の1回戦の最終戦と2回戦2試合が24日、甲子園で行われ、大阪桐蔭の2年生左腕の川本晴大が150球完封で熊本工を4-0で下した。1m92の長身から投げおろす最速147キロのストレートと落差の大きなカーブで14奪三振。元ヤクルト編成部長で”名将”故・野村克也氏の右腕として知られる松井優典氏は「今大会ナンバーワン。和製カーショー」と、昨季限りで引退したドジャースの通算223勝左腕のクレイトン・カーショーに川本を重ねた。
最速147㎞をマークも「体感は150㎞を超えているのでは?」
甲子園に新怪物が降臨した。
9回二死一塁。最後のバッターを高めのカーブで空振りの三振に斬ってとると、「ウォー」と雄叫びをあげた。スコアボードにゼロを9つ並べ、これが14個目の三振。最後までスタミナに衰えはなく、4点のリードで迎えた最終回は、2者連続でストレートをコーナーに決める見逃し三振からスタートして、3つのアウトは、すべて三振だった。
「甲子園でこんなに三振が取れて自分でもビックリしている」
秋季大会では5試合で22イニング投げて防御率は0.41。だが、これまで7回以上を投げたことはない。もちろん150球は自己最多。四球は3つ。序盤に制球が荒れた分だけ球数は多くなった。
プロの世界へ数多くの選手を送り込んできた西谷浩一監督は、まだ体ができていない投手に長いイニングを投げさせて負担をかけることを好まない。
6回二死までノーヒットノーラン。替え時が難しかったのかもしれないが、西谷監督は、まず捕手の藤田大翔に続投か、継投かを相談している。すると藤田は「まだ十分川本のボールの方がいいんじゃないですか」と川本の続投を支持した。
7回にピンチがあった。先頭の中村凌に三塁線を破る二塁打を許してバントで三塁に送られ一死三塁とされた。だが、古賀湧大をカウント1-1からスクイズをストレートの球威でファウルにさせて失敗させ、外角スライダーで三振。山岡勇陽をストレートで押し込みセカンドフライに打ち取った。さらに8回にも二死一、二塁のピンチを背負ったが、飛び出した二塁走者を冷静にアウトにしてピンチを脱した。
さらに9回に西谷監督は川本自本人にも「どうする?」と打診したところ「全然大丈夫です」と続投を志願したという。
「微妙なコントロールのないピッチャーなので球数は多くなる。でもスタミナ的なものはこの冬でだいぶついていたので投げるのは投げれると思っていた。先輩たちが守っているので、バックを信じて、思い切って投げた。キャッチャーのリードも良かった」
西谷監督は、そう川本の完封劇を称えた。

