「藤川監督は大竹の限界サインを察知していたのか?」阪神の大竹耕太郎が”マダックスペース”も8回に突如崩れ5安打3失点で逆転許す…大山悠輔もスタメン落ちでチームの形が崩れ危機的状況?
阪神が9日、甲子園での横浜DeNA戦で1-3で逆転負けを喫して2カード連続の負け越しが決まった。先発の大竹耕太郎(30)は7回までわずか68球の”マダックス”ぺ―スの無失点投球を続けていたが8回に5安打を集中されて3失点し逆転を許した。またここ5試合で、打率.059と不振の大山悠輔(31)をスタメンから外した打線は、3試合連続の2桁三振を奪われた。
7回まで変幻自在の投球で68球無失点
その1球に異変が発生していた。
大竹が1-0で迎えた8回一死から林に投じた72球目の初球スライダーが高く浮いたのだ。林は、いとも簡単にライト前へ運んだ。
現役時代にタイトル獲得経験のある評論家の一人は、「ここまで、コントロールミスや抜けたボールのなかった大竹だったが、明らかに指にかかることなく抜けた甘いボールだった。球数は少なかったが、結果論ではなく、大竹が示した限界のサインを阪神ベンチは察知していたのだろうか」と指摘した。
大竹は続く成瀬に、おそらく進塁打のサインに従っての右打ちをされ、それが一、二塁間を抜けた。横浜DeNAベンチは、ここで前日の最終打席に3ランを放っていた、とっておきの代打である宮崎をコールした。大竹はカットボールを続けたが、ゾーンを大きく外れてもうコントロールが効かなくなっていた。四球を与えて満塁となった。
安藤チーム投手コーチがマウンドに来たが藤川監督は続投を選択した。球数はまだ79球。100球以内の完封に与えられる称号のマダックスのペースではあったが、その選択は裏目に出た。
蝦名は初球のチェンジアップこそフルスイングをかけてきたがそこでスタイルを切り替えた。2球目の139キロのストレートをまるでトスバッティングでもするように力を抜き逆方向へ流し打った。まず同点。
さらに満塁と続くピンチに三塁手としてスタメン起用され「本当に何が何でも前に飛ばしてヒットを打つぞという気持ちで打席に入った」という好調の度会にも、138キロのストレートを蝦名と同じように逆方向に軽打され、勝ち越しの2点タイムリーが三遊間を抜けていった。
前出の評論家は「宮崎の四球を与えたところで代えるべき。限界のサインを見逃した継投ミス」と厳しくその采配を批判した。
「ただベンチが迷った理由も理解できる。もし石井がいれば、迷わず石井だったと思う。ブルペンでは、工藤とドリスが肩を作っていたが、そこまでの信頼感がないため、まだ球数が少ない大竹との比較で続投を選択したんだと思う」

