鎌田大地の移籍先にポルトガルの名門ベンフィカが浮上(写真・なかしまだいすけ/アフロ)
鎌田大地の移籍先にポルトガルの名門ベンフィカが浮上(写真・なかしまだいすけ/アフロ)

鎌田大地の移籍先にポルトガル名門ベンフィカが急浮上

  今シーズン限りでブンデスリーガ1部のアイントラハト・フランクフルトを退団する、日本代表MF鎌田大地(26)の新天地候補としてポルトガルの名門ベンフィカが浮上していると、サッカー専門メディアの「Dosis Futbolera」が24日に報じた。有力視されてきたアトレティコ・マドリードとバルセロナが具体的な動きを見せていない状況で、ヨーロッパを代表する強豪クラブのひとつで、早い段階から鎌田サイドと接触しているベンフィカが間隙を突く可能性があると記事は伝えている。

 優柔不断なバルセロナとアトレティコ・マドリード

 

 鎌田の新天地候補に、伏兵が名乗りをあげる可能性が出てきた。
 ヨーロッパと南北アメリカ大陸のサッカーを専門的に扱うデジタルメディアの「Dosis Futbolera」が、タイトルに「ブンデスリーガのクラッカー(名手)を獲得するレースで、アトレティコ・マドリードとバルセロナがポールポジションを奪われる」と打った記事を24日に掲載。ポルトガルの名門ベンフィカが、スペイン勢の間に割り込んでくる可能性を報じた。
「アトレティコ・マドリードとバルセロナは、夏の移籍市場における目的を共有している。それは日本人選手の鎌田大地の獲得に他ならない。7月1日からフリートランスファーが可能となるフランクフルトのクラッカーは、すでにスペインへの移籍が決まっていたように見えた。しかし、両クラブが見せる優柔不断さが鎌田に将来を考え直させるかもしれない。すでにヨーロッパのメジャークラブのひとつ、ベンフィカが彼の獲得に動いている状況を考えればなおさらだ」
 ポルトガルの首都リスボンを本拠地として1904年に創設され、同国の1部リーグで最多となる37回の優勝を誇るベンフィカと鎌田の間には浅からぬ縁がある。
 実は昨夏の段階で、ベンフィカ移籍がフランクフルトとの間で合意に達していた。契約最終年を迎える鎌田が延長に応じる姿勢を示さないなかで、違約金が発生する状況で放出するべく、フランクフルトのスポーツディレクター、マルクス・クレーシェ氏が動いていた。
 しかし、夏の移籍期間が閉じる直前でベンフィカ行きは幻と消えた。
 鎌田の能力を高く評価してきたフランクフルトのオリバー・グラスナー監督が、個別に設けた話し合いの場で説得して移籍を翻意させた。しかし、フランクフルト残留後も契約延長を求めるクレーシェ氏に対して、今夏のステップアップを望む鎌田側が応じない展開が続き、今月12日には契約満了に伴う今シーズン限りでの退団が正式に発表されていた。
 この結果、鎌田は7月1日をもって違約金が発生しないフリー移籍が可能になる。ヨーロッパの舞台で非凡な才能を示していた鎌田に興味を示すクラブとしてバルセロナが早い段階で報じられ、リバプールやマンチェスター・シティ、トッテナム・ホットスパーなどのプレミアリーグ勢、さらにリオネル・メッシらを擁するパリ・サンジェルマンの名前も飛び交った。
 一時は同じブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント入りが、年俸や年数など具体的な契約条件とともに合意に達したと報じられた。しかし、ドイツ国外でのプレーを望む鎌田が断りを入れたとされ、その後に浮上していたのがバルセロナとアトレティコだった。
 もっとも、最初にバルセロナなどが報じられた1月下旬の段階で、ベンフィカの名前もすでにあがっていた。昨夏に続いて鎌田へ熱い視線を送るベンフィカに対して、前出の「Dosis Futbolera」は「問題は鎌田大地の獲得レースで、ベンフィカがスペインの両クラブと本気で競合するつもりなのか」と疑問を投げかけたうえで、さらにこう続けている。
「現実的にはノーと言わざるをえないが、それでもベンフィカは切り札を持っている。それはベンフィカをはじめとするポルトガルのプリメイラ・リーガの各チームが、ヨーロッパのビッグクラブへのよき登竜門と考えられている点だ。そうした意味で、フリートランスファーになる権利を手にしたいま、鎌田はベンフィカからのオファーを真剣に検討している。そして、アトレティコとバルセロナが見せている優柔不断さが、鎌田の決断を後押しする可能性がある」

 

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