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また9回にヤクルトのマクガフが背信。高津采配が裏目に出た(資料写真)
また9回にヤクルトのマクガフが背信。高津采配が裏目に出た(資料写真)

なぜオリックスは3連勝で26年ぶりの日本一へ王手をかけることができたのか…深謀遠慮の中嶋采配と高津監督の誤算

 オリックスが2敗1分けからの3連勝で王手をかけた。過去に3勝2敗の王手は27度あるが、ここから逆転されたケースは7度しかない。オリックスの日本一確率は74%。データ的には有利ではある。
 しかも、ヤクルトは、3番山田の不振が打率.095と深刻で、第3戦では1番に座って決勝3ランを放ったものの、その後もタイミングがまったくあっていない。高津監督は、今後もマクガフを続けてクローザーで起用する考えのようだが、逃げ切る体勢は盤石とは言えない。オリックス打線も活性化はしていないが、ブルペンの我慢比べになるとオリックスに分がある。
 それでも中嶋監督は、「ここまで(あと1勝)来ましたけど、去年、今年もマジックなしで優勝していますので、なんかわかんないっすね」と、冗談とも本音とも取れるコメントを口にした。
 今日30日の先発は宮城。第1戦で左脇腹の違和感で降板した山本に回復のメドが立たずエースに次ぐ勝ち星を挙げている左腕を中4日のマウンドに送り出す。もちろん宮城の中4日はプロ入り初体験。中嶋監督は、早めの継投を念頭に置いているのだろうが、未知の部分でもある。対するヤクルトの先発はサイスニード。第2戦では4回2失点だった。
 もしヤクルトが逆王手をかければ、勝負は36年ぶりの第8戦(31日・神宮)にもつれこむ。オリックスが4連勝で日本一を決めるのか。それともヤクルトが意地の逆王手で第8戦の最終決戦へと持ち込むのか。
 中嶋監督は表情を変えることなく、こうファンに呼びかけた。
「寒い中、本当にありがとうございます。明日も寒さを吹き飛ばす熱いゲームをやりますので応援して下さい」
(文責・RONSPO編集部)

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